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大型犬との夏波乱

第5章 ~訪れる平和~

「いや~、事前に聞かされてたけど
実際に見れるとはな」

「てっきり、漫画やアニメの世界だけかと」
にしても、郁さんの知り合いにこんな方がいるなんて」

店長と大喜君も、彼に興味津々のようだ。

「つくづく、郁君と知り合えて良かったよ」

「郁君が世話になってる人の頼みだ
これぐらい、お安い御用さ」

彼は、僕の変装を解いて素顔を僕達に見せた。

「どうも、初めまして
俺は、警察官の高山湖南(たかやまこなん)と言います」

「なっ…。」

「えっ…。」

変装を解いた湖南さんを見て、文彦と今彼はさらに驚いている。

「えっと、店長さん
もう1つの、ペン型カメラは?」

「それは、俺が持ってます」

緋露君は立ち上がると、胸ポケットに差しているペン型カメラを湖南さんに渡した。

「知ってたかな?
ペン型カメラって言って、動画や写真を撮れる便利な物があるんだよ」

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