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大型犬との夏波乱

第5章 ~訪れる平和~

◇梅田喫茶店の敷地内・駐車場◇

-文彦視点-

「くそッ!!」

「とんだ屈辱を受けたぜ」

だけど、まあいいさ。

逮捕されずに済んだんだし、この店の中に入らなきゃ問題はない。

「おふたりさん」

「あ?」

「なッ…?」

後ろを振り返ると、2人の他の警官を連れたさっきの警察官が俺達に近付いて来る。

「まだ、何か用すか?」

「厳重注意受けたんですから、もう用はない筈ですよ」

「いやぁ、最後に1つ忘れてた事があってね」

湖南って警官が、両手を挙げると両隣にいる警官2人は手錠を取り出した。

「ッ!?」

「……何するつもりっすか?」

「きみ達を、威力業務妨害の罪で逮捕する」

「え、ちょっ……さっき厳重注意…。」

厳重注意受ければ、逮捕しない約束じゃ…?

「誰も、逮捕しないとは言ってない」

「はあ!?」

「何だよ、それ!?」

え、ちょっとふざけんなよ…!

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