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第6章 Valentine's day
「お帰りなさい」
「ただいまー!!」
練習後だと言うのに元気よく抱きついてくる木兎を抱き返し、そのままキスをしてくる木兎を風呂へと押し込む
「赤葦今日何?」
風呂から上がった木兎のびしょ濡れの頭を見て駆け寄ったところ珍しくそんなことをいわれた
何時もなら匂いで大体当ててしまうからなんとなく変な感じがした
「肉野菜炒めと味噌汁とご飯と…あ、」
「お?」
そう言って昼間に月島についてきてもらってかったチョコレートの袋を両手で持って木兎の目の前に差し出す
「チョコレートです」
「あかあし…!!」
木兎の目がキラキラと輝き、赤葦の手ごとがしっと掴む
「!!」
そのあまりにも強い力に(パワー5リラめと思いつつ)箱が壊れないかと心配したが、流石は高級チョコレート店。びくりともしない。(会計の際に発覚した値段に正直びっくりしていた)
「…酒でもあけますか?」
「うん!!」
