yama+
第3章 翔&智 side
智くんは俺に、あのライヴの日の夢を見ていたって話してくれた。
あの日の出来事の夢を。
「しょおくん、イイトコで起こすんだもん!その後が楽しみだったのにぃ~~~」
「ごめんっ……じゃ、その続きしよ…智……」
しょうくんがおいらを抱きしめた……
智くんの唇にそっとキスした……
みんなバタバタで誰も気付いていない……
そう…
だから楽屋の隅で、もっとっとキスをした……
首筋にも、アトつけられた……
気持ちよかったくせに……
ベッドの中で微笑みながら縺れ合い、これでもかってぐらい唇を合わせた。
2人だけの幸せを感じながら。
ただ、あの日の出来事に気付いているヤツがいたことを、2人は知らない。
潤は見ていた。
楽屋の隅での翔と智の熱く美しいくちづけを。
そして智へのキスは、潤の切ないキモチだったということを、智は知らない………
End