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Baby love

第9章 不器用な恋の行方。




M side



M「・・・・・翔くん?」



N「なにその格好。」



スーツを着た翔くんが新聞を読んでいる。
報道番組の特番かなんかあるのか?



いや、それにしちゃヘアセットが派手すぎる。
いつもよりトップにボリュームがあって、サイドの髪は耳にかけていてセクシーだ。



A「松潤っ、あれ何なの?
なんで翔ちゃん爽やか系ホストみたいになってんの?!」


O「似合ってるけど。笑」


N「・・・潤くんに振られて頭おかしくなったんじゃないの?」



ざわつく俺らを一瞥して、翔くんが立ち上がる。


真っ直ぐに歩いてくると、俺の前で立ち止まった。



S「潤。」



M「な、なに・・・。」



スッと膝まづいた翔くんが、小さな箱を取り出して開ける。
中には・・・




S「潤、俺と結婚してくれ!」



MN「「はぁ?!」」



カズと声が揃う。



A「にのっ・・・」



叫んだカズの口を相葉ちゃんが塞いで、後ろに下がった。



小さな箱の中で、キラキラと輝くダイヤのついたリング・・・



M「・・・・・。」



いやいやいや、どーいう事だよ?!
結婚っ?!?!



S「俺にはお前しかいない。
結婚して下さい。」



M「ちょっと待って翔くん・・・」



なんか目眩がしてきた。
膝まづく翔くんの前に、ペタリと座り込む。



M「俺ら付き合ってないよね?」



S「そうだな。」



M「・・・こないださ、俺、」



S「ああ、振られた。」



じゃあ何で!!
別々に幸せになろうって・・・そう言ったじゃん。



S「・・悪いが、お前を逃がすつもりは無いんだ。」



真っ直ぐに、俺の目を見ながらフッと微笑む翔くん。
ちくしょー・・・何でこんなカッコ良いんだよ。



ポロポロと涙が零れてくる。



M「ふざけんな・・・」



色々言いたい事はあるのに、言葉が出てこない。



そんな俺を、優しい目をして見つめてくるから・・・
ますます涙が溢れ出した。








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