
Baby love
第10章 キスの続き。
M side
N「・・・んふふ♡だって、どうしても欲しくなっちゃう時もあるんだもん♡」
俺の考えてる事はお見通しらしいカズが、テヘっと可愛く笑う。
いやいや、危ねぇなこいつら!!
万が一バレたらどうすんだ!!
M「・・・気を付けろよ?!」
真っ赤な顔で説教するのも恥ずかしいから、一言で済ます。
・・・一応コレも貰っといてやるけど。
N「初デート、頑張ってね?」
ふいに、カズが俺の頬にチュ、と短いキスをした。
M「え」
N「潤くんてば可愛い♡
ちゅーしたのは、翔さんと相葉さんには内緒ね?」
ぱっとイスから立ち上がって、俺の頭をポンポンと撫でる。
N「また何でも相談してね。
翔さんに泣かされたら、俺が怒ってあげるから。」
M「ははっ、サンキュー。」
ニコっと笑って離れようとしたカズの腕を、グッと引っ張った。
N「えっ・・・」
こめかみに、チュ、と唇を付ける。
わざと音を立てて。
N「なにすんの。笑」
M「最近、お前にやられてばっかだから。」
ニヤリと笑って言うと、カズが楽しそうに声をあげる。
N「あはははっ、やっぱイケメンだな潤くんは。
またキスしよーね?」
M「するかバカ。」
N「んふふっ。」
いまだおかしそうに笑うカズの手をひいて、楽屋を出る。
そろそろ休憩が終わってしまう。
M「なぁ、カズ。」
N「なに?」
M「・・・また、話聞いて。
俺、翔くんの事本気だから。
すげー色々悩むと思う。」
N「ふふ、本気の恋って怖いよね。
俺もおんなじ。」
カズも?あんなラブラブなのに?
N「バカップルにだって悩みはあるんですぅ。」
・・・バカップルって自覚あるんだな。
N「ねぇ、潤くん最近思ってる事すぐ顔に出るよ?
気を付けて?」
M「ゴメン。笑」
顔に出るのは気を付けないとな。
秘密の恋を始めるんだから。
やっぱ、カズに話して良かった。
不安ばかりだったのに、早く翔くんに会いたくなってる。
M「ふふふ、」
ぷんぷんと怒ったフリをして遊ぶカズを宥めながら、みんなの居る楽屋へ戻った。
