
Baby love
第10章 キスの続き。
ドキドキしながらインターホンを押す。
一旦帰った俺はホントにパンツだけ引っ掴んで車に乗りこんだ。
1秒でも早く会いたかった。
とりあえず飯食って酒飲んでお喋りして・・・
たくさん潤の笑顔が見たい。
M「はーい。」
ガチャッと玄関を開けてくれた潤を見て固まる。
M「いらっしゃい。早かったね?」
S「・・・おう、」
風呂に入ってたのか・・・。
スウェットパンツに、シンプルなTシャツ姿。
肩にかけたタオルが、ポタポタと濡れた髪から落ちる雫を受け止めている。
風呂、上がったばっかなんだ。
良い匂い。
M「上がって?」
S「あ、ああ!お邪魔します・・・」
M「はは、他人行儀だなぁ。笑」
座っててー、と言ってキッチンへ消えた潤がグラスをふたつ持ってくる。
あ、酒くらい買ってこれば良かった。
気がきかねぇな俺・・・
つまみを何種類か持ってきて、グラスにビールをついでくれる潤をジッと見ていると、恥ずかしそうに目を伏せる。
M「なに。」
S「酒くらい、用意してくりゃ良かったなと思って。」
M「良いよ、2人で飲むくらいならウチにある。」
S「・・・ちょっとでも早く会いたくて。
一直線に来ちゃったよ。」
M「・・・へぇ。」
S「へぇって、オイ!
俺も会いたかったーとか無いの?!」
潤が言うわけ無いと分かってるけど、もうちょっと反応してくれても良いんじゃないか?
M「んな事シラフで言えるかよっ。」
S「じゃあ早く酔え!」
M「もう!バカ言ってないで座っててよ!」
俺の肩をギュッと押してソファに座らせた。
その手がすごく熱くなってて、思わず顔が緩む。
顔も真っ赤だよ松本くん?
