
Baby love
第10章 キスの続き。
S「おーい、乾杯くらいしよーよー。」
ビールを片手にキッチンへ呼び掛けても、無反応。
ありゃ、あんまからかわない方が良いかな?
S「ふふ♡」
自然と笑みがこぼれてしまう。
幸せだー♡
キッチンで気持ちを立て直してきたのか、イケメンスマイルで料理を並べる潤。
レストランのように綺麗に盛り付けられた数々の料理に、本気で感動する。
あまりに凄い凄いと騒いだせいで、さっさと食べてと怒られた。
やっぱニノに負けないくらいの怒りんぼうだな。笑
S「潤、すげー美味い♡」
M「・・・ありがと。」
照れてるよもう!!
良い感じに酒も入ってきて、潤もいつになく良く喋った。
弾けるような笑顔を見て、昔のようだと心が温かくなる。
S「潤・・・おいで。」
そろそろ触れても良いだろう?
ここに来てから、1度もお前に触れてない。
ただいまのチュー、とか言って玄関でキスしなかった事をどれだけ後悔してたか。
M「・・・」
ワインの入ったグラスに口を付けたまま、チラリと俺を見る。
S「良いもん、俺が行く。」
向かいに座ったまま、黙って動かない潤のもとへ行くとクスクスと笑ってワインを飲み干した。
M「“ もん ”って・・・笑」
S「可愛かった?」
M「ふふっ、ん・・・」
笑っている潤の唇をパクリと食べる。
ワインの香りと、すっと目を閉じた潤の色っぽい長い睫毛にドキドキと胸が高鳴る。
ちゅ、ちゅ、と啄ばむようにキスをして、向こうに行こうとソファに誘う。
イスから潤を立ち上がらせて抱き締めると、スルリと俺の首に潤の腕が絡んだ。
うわぁ、恋人になるとこんな感じなんだ。
やべぇ。もっともっと触れたい。
M「ん・・・待って、」
舌入れちゃっていいかなぁなんて考えていたところに、潤がストップをかける。
