
Baby love
第10章 キスの続き。
熱めのシャワーで精神統一。
ザァザァという音を聞いていると冷静になれる気がする。
考えてみたんだが。
本当に俺が抱くってので潤は良いのだろうか。
しっかり確認はしていない。
いやもちろんソコを譲りたくは無いんだけども。
ちゃんと話合って納得してもらってからじゃないと、後々揉めないんじゃねーかな?
長く付き合っていくには、何事も話し合いだ。
S「よし。」
脱衣所に用意されているパジャマを見て、思わずニヤける。
これって俺専用なのかな?
いつかの時と同じパジャマになんだか胸キュンしてしまった。
リビングに戻ると、潤がソファでスマホを弄っている。
M「・・・ちゃんと着ないと風邪引くよ?」
上半身裸の俺を見て、何でもなさそうに振る舞いながらも頬を染める潤が可愛い。
S「暑いんだよ。ビールくれ。」
M「飲んだら着てよ。」
ソファで寛いでいると、潤が冷えたビールを持ってきてくれる。
良いなぁ、こういうの。恋人っぽい♡
隣に座った潤もビールを開けて飲む。
こういうのは、早めに切り出した方が良い。
S「あのさ、」
ローテーブルにビールを置いて、潤が俺の言葉の続きを待っている。
S「単刀直入に言うけど、その・・・
どっちが良いとかあるか?
抱くのと、抱かれるの・・・」
言葉にして言うのって、思ってたより数十倍恥ずかしい。
M「・・・翔くんは?」
S「え?」
M「翔くんは、どっちが良いの?」
真っ直ぐに、真剣な表情で俺を見ている潤。
S「俺は・・・正直、
抱かれる自分が想像できねぇ。」
M「そっかぁ・・・俺も分かんないんだよね。」
男と恋愛した事の無い俺たちには、無理もないことだ。
