
Baby love
第10章 キスの続き。
M「カズがさ・・・言ってたんだ。」
S「何を?」
酒が入ってるせいもあるだろうけど、少し潤んだ瞳がとてつもなく色っぽい。
M「キスしてたら分かるって・・・
抱きたいのか、抱かれたいのか。」
・・・ホントに??
M「試してみようよ。」
S「え、」
すぐに潤の柔らかい唇が俺に触れる。
ちゅ・・・と音を立てて離すと、至近距離に整ったキレイな顔。
M「・・・分かる?」
S「分かんねーよ。笑」
M「だよね。笑」
じゃあもう1回・・・と、俺に向き合うように座り直した潤。
M「・・・口開けて。」
S「んん、」
潤の舌がヌルッと入ってきて、俺の舌を絡めとる。
何かを確認するような、丁寧で甘いキス。
潤の髪をふわりと撫でて後頭部に手を添えた。
潤の舌を捕まえると、優しく吸ってみる。
男の唇も舌も、こんなに柔らかいもんなんだな。
ちゅぱちゅぱと響くキスの音に、少しずつ下半身に熱が集まってくる。
もっともっとキスをしたい。
夢中でお互いの唇を貪る。
俺の顎を、どちらのものか分からない唾液が流れた。
M「ん・・・はぁ、翔くん・・・」
キスの合間に切ない声で俺を呼ぶ。
S「・・・分かったか?どっちが良いか。」
M「・・・・・」
S「潤?」
うっとりとした表情で黙っている潤は、俺の唇をそっと指で撫でてから、流れた唾液にも指を這わす。
エロい・・・
M「翔くんさ、俺でヌいた事ある?」
S「は?!」
何言ってんだ潤!!
んな申し訳ない事できるか!!
S「ねーよっ。」
M「え、ないの?」
驚いた顔で俺を見て、なんだかガッカリしている。
S「え・・・お前、あるの?」
M「・・・あるよ。」
S「うそ・・・」
意外すぎる・・・
潤が俺を想って1人でシたって事だろ?
この真面目な男が・・・。
