
Baby love
第11章 恋人自慢大会の悲劇。
N「どーいう事だ・・・」
SA「「え・・・」」
睨み合っていた俺たちに、ニノの恐ろしく低い声が響く。
A「・・・に、にのちゃん。」
N「引き分けってなんだ・・・」
S「ニノ、落ち着いて、」
N「何でいきなり俺ら襲われてんの・・・?」
SA「「・・・・・・・・」」
N「納得できる理由があるなら言ってみろーーー!!!!!」
A「ぎゃーーー!」
ソファにあったクッションでぽふぽふと雅紀を殴るニノ。
なにあれ、怒り方メッチャ可愛い。
M「・・・翔くん。」
S「あ、潤、」
呼ばれて振り返った瞬間に、思いっきり腹を殴られる。
S「うぇっ・・・!!」
M「・・・顔、傷付けるわけにいかないもんな?」
冷えた笑顔が怖い。
M「どういうつもりなのか説明しろ!!」
S「わーーー!ゴメン!!」
胸ぐらを掴まれて睨まれる俺。
横を見ると、ニノがポカポカと雅紀の胸を叩いて可愛く拗ねている。
雅紀のヤロウ、デレてんじゃねーか!
・・・俺もあんな風に可愛く怒られたいーーー!!
M「聞いてんのか?!」
S「ごめんなさい!!」
何でこんな事に・・・
完全に悪ふざけが過ぎた。
反省はしてる。
ものすごく反省してる!!
でも、損してんの俺だけじゃね?!
デレデレとニノをあやす雅紀が恨めしい・・・
俺なんか胸ぐら締め上げられてんだぞ!!
俺の恋人はMJなんだもの!!
ああ、もう・・・
今後2度とバカップル相手に勝負なんかしない。
潤に思い切り睨まれながら、固く心に誓った・・・。
