
Baby love
第11章 恋人自慢大会の悲劇。
M side
発端は1時間前。
“ 仕事終わったー?迎えに来てー♡”
仕事を終えてスマホをチェックすると、カズからメールがきていた。
M「迎え?相葉ちゃんに送り間違えてんのか??」
今日カズと会う約束はしていない。
メールの文面とこの時間からして、飲んでんだな。
“ 彼氏に言え。”
一言返すと、すぐに返信がくる。
“ 俺の彼氏、今あんたの彼氏とデート中〜。”
M「・・・はぁ?」
意味が分からない。
面倒になって電話をかけると、すぐにご機嫌なカズの声が聞こえてきた。
M「どういう事だ?」
N「んふふっ、今日俺飲み会なんだけどー、
あーばさん、寂しいからって
翔ちゃん誘って家飲みしてんだって。」
翔ちゃん、か。
カズ結構酔ってんな?
M「へぇ。そうなんだ。」
N「んもー!気になんないのぉ?」
M「なにが。」
N「あの2人の事だから、絶対俺らの話してるよ?
ノロケなのか愚痴なのか・・・
2人で乗り込んで、驚かせようよ!」
クスクス笑いながら楽しそうに話すカズ。
なるほど。
M「要は、会いたくなっちゃったんだな?」
俺も道ずれにして、彼氏に会いに行っちゃおう作戦なわけだ。
N「・・・違うもん。
会いたがってるのは、
あーばさんの方だもん。」
相変わらず、こういうとこ素直じゃないんだなぁ。
最近じゃ捻くれた部分はなりを潜めてたけど、やっぱこういうのがカズらしい。笑
M「迎えに行くよ。どこ?」
N「やったー♡」
コートを羽織りながら場所を聞いて、すぐに車を走らせた。
予定外に翔くんと会えるのは俺も嬉しい。
どんな反応するかな・・・?
N「なによ、潤くんだって乗り気じゃん。」
助手席のカズにクスクスと笑われるくらいに、俺も上機嫌だった。
