テキストサイズ

Baby love

第11章 恋人自慢大会の悲劇。




M side



なのにどうだ。



今、目の前にいる俺の恋人は、
正座して反省中。



S「潤〜・・・」



情けない声で俺を呼ぶが、まだ許してやる気は無い。



相葉ちゃんとどっちが早くキスできるか勝負してたってどういう事だよ。
バカじゃねーの?
ホント翔くんて飲むとろくな事しないな。



翔くんがチラリとカズと相葉ちゃんを見る。
怒っていたカズは途中で泣き出してしまい、相葉ちゃんに抱きしめられていた。



泣いてんの、あれ演技だと思うけど・・・
顔面が崩壊しそうなくらいデレデレとした相葉ちゃんに何度も優しくキスをされて、カズの甘えがどんどんエスカレートしている。



M「・・・・・」



気に入らない。
翔くん、何でそんな羨ましそうな目で見てんだよ?



チッと思わず舌打ちをしてしまって、翔くんが俺に視線を戻す。



M「あんな風に可愛く怒ってやれなくて悪かったな!」



どう頑張ったってカズみたいに甘えるなんて出来ない。



S「潤!俺はそんな事思ってない!」



M「嘘つけ。羨ましそうに見てんじゃねーか!」



S「う・・・」



・・・やっぱああいうのが良いんじゃん。



S「いや、アレはアレで可愛いけど・・・」



M「アホらしい。」



S「潤・・・」



シュンとなる翔くんに、ちょっと心が痛んだけど。
でも完全に翔くんが悪いんだからな!
意味分かんない勝負なんかして・・・



M「ほんとアホだよ。
何で恋人の俺に見向きもしないでカズを抱きしめたんだよ?
キスなんかするんだよ!!」



呆気に取られてるうちに相葉ちゃんにキスされて・・・
パニックだったんだぞ!



M「カズは可愛いから・・・
俺よりカズのが良くなったんだって、んなバカな事考えちゃっただろ!!」



S「潤!!」



泣きそうな顔で翔くんが俺を抱きしめる。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ