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Baby love

第2章 問題のありすぎる2人。




M side




ポンと頭に手を乗せられて顔が熱くなる。
そのまま手が俺の頬をスルリと撫でた。



・・・なんだこれ。



S「帰り、寒かっただろ?
やっぱり送っていけば良かったとずっと後悔してたよ。」



真っ直ぐに俺を見つめる目が、見たこともない甘い色をしていて焦った。



M「なにベタベタ触ってんだよ!」



声を上げると、翔くんが慌てて手を引っ込める。



S「え、あっ、悪い!」



なんだよ一体・・・
翔くんおかしいぞ。



M「・・・そうやって、誰彼構わずたらしこんでんのか。」



S「・・・・・え?!」



M「やっぱ最低だな!見損なったよ!!」



呆然とする翔くんを置いて、早足に楽屋へ向かう。



あんな男に少しでも惚れてるかもなんて思った自分は大馬鹿野郎だっ。



M「おはよう!」



不機嫌さを隠せないまま、メンバーに挨拶をした。
俺の様子に驚いているが、それに構う余裕は今ない。





S「潤っ!!」



続けて入ってきた翔くんが、俺に向かってくるが背中を向けて拒否をする。



M「話しかけんな!」



なにも聞きたくはない。
もうほっといてくれよ。



S「聞いてくれよ!誤解なんだって!」



M「もう良いよ!
翔くんがあんな男だなんて思わなかった!!」



憧れてたのに。
尊敬してたのに。



あんな男になりたいと思ってずっと追いかけてきたのに!!





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