Baby love
第2章 問題のありすぎる2人。
M side
涙目で睨むと、翔くんの顔が険しくなる。
あ、怒ったのかな・・・
でも俺間違った事言ってないぞ!
N「ちょ、ちょっと待って!なに?!
2人付き合ってんの?!」
急にカズの声が楽屋に響く。
ハッと見渡すと、みんな目を大きくして驚いて俺らを見ていた。
最悪・・・
こんな醜態晒すなんて・・・!
M「つっ・・・付き合ってる訳ねーだろ!!」
怒鳴ってみるが全く怯まずカズが続ける。
N「じゃあ何よさっきの!!」
M「それはっ・・・知らねーよ!
そこの変態に聞きゃ良いだろ!!」
もう誰も俺に構わないでくれ!!
楽屋を飛び出した俺は、翔くんに返そうと持ってきたコートを返しそびれた事に気付いた。
こんなデカイ紙袋持ってウロつくなんてカッコわりぃ・・・
マネージャーに預けときゃ良いか。
M「・・・・・・・はぁ。」
もう帰りたい。
なにが“笑って気にしてないって言ってやる”だ。
結局俺はキレやすいガキかよ。
M「・・・・・・。」
翔くんに撫でられた頬がいまだに熱い。
情けねぇ・・・
こんな事くらいで同様するな。
ドキドキとうるさく鳴る胸をギュっと掴んで、
「好きじゃない。」
小さくそう呟いた。