
Baby love
第15章 お姫様の救出?
S「んんっ・・・」
なぜだ・・・!!
潤に壁ドンからの顎クイからの
イケメンセリフからの熱いキッス。
何かおかしくね?!
S「んっ、ちょ、潤!!」
ぷはっと唇を離して潤を見ると、ニッコリ笑って満足そうに俺の頬を撫でる。
M「可愛いね、翔くん。」
S「・・・はぁ?!」
ふんわりと抱きしめられて、ますます混乱してしまう。
積極的な潤は大歓迎だが、いちいちイケメンっつーか・・・
逆じゃね?!
俺が壁ドン顎クイされるなんて気持ちワリーだろ!!
俺がお前にしたいっての!!
M「ゴメン、もうちょっと大人しくしてて?」
俺を抱きしめたまま、潤が小さく耳元で呟いた。
大人しくって・・・?
「やっぱり・・・!!」
S「!!」
彼女の声で今の状況を思い出した。
見合い中じゃん!!
「櫻井さんの運命の相手は、私じゃなくて松本さんなんですね!」
S「え?!」
「飲み会でお会いした時から、お2人のただならぬ雰囲気を感じてはいました。」
S「え、ちょっと、」
M「やっぱ、バレちゃうもんなんだなー。」
S「潤?!」
「潤って呼んでるんだ・・・」
何でこの子は目がキラキラしてんだ!!
「櫻井さん!」
S「え、ハイ。」
胸元で両手をキュッと結んで、真っ直ぐに俺たちを見る彼女。
思わず背筋が伸びる。
「私、櫻井さんと松本さんにずっと憧れていたんです。
櫻井さんとのお見合いのお話を頂いて夢のようでした・・・」
S「はい・・・」
「でも、お2人の邪魔をするつもりなんてありません!
私は応援します!!」
S「ええ?!」
「翔潤はガチ・・・!!」
S「ん?なに?」
「いえ、何でもないです!」
ポソッと呟いた声が小さくて聞こえなかったが・・・
なんだこの展開は?
