
Baby love
第15章 お姫様の救出?
N side
N「単純な作戦だよ。」
目の前で、寝ぼけた顔をした大野さん。
おみやげの缶コーヒーをテーブルに置く。
O「・・・何時だと思ってんだ。」
リビングにあったデジタル時計を確認すると、ピッタリAM6:00となっていた。
N「6時になりましたよ。
いい加減目覚ましなさいって。」
O「何なんだよぉ〜
まだ起きる時間じゃねぇよぉ〜」
ソファにボスっと倒れこんで、再び目を閉じようとしたので思いきりホッペを引っ張った。
O「・・・いひゃい。」
N「翔さんのお見合い、今日なの!」
大野さんが起き上がって真剣な顔になる。
O「今日にゃのか。
まちゅじゅん、どーしゅんだ。」
N「ぷっ。」
頬を引っ張られたまま、真剣な顔で喋んなよ。
そのまま会話を続けようとしているので、俺の方が耐えられなくなって指を離した。
O「最近、あいつら微妙な雰囲気だったしなぁ・・・
見合いなんかして大丈夫なんか翔くん。」
N「案の定、翔さんたら潤くん泣かせたんだから。
でも、潤くんは翔さんを信じてるって。
翔さんが潤くんに本気なのも分かるしさ・・・」
O「なに企んでんだ。」
片眉を上げて、大野さんが呆れた顔をした。
企んでるって、ヒドイなぁ。
N「翔さんを、お見合いから攫ってこようと思ってるだけだよ。」
ニコッと笑って言ってやった。
O「えげつないな、それ。」
大野さんがため息を吐いて、頭をボリボリと掻く。
まぁ、非常識極まりない作戦だと思うけど?
N「普通にお見合い終わらせたら、無理やりくっ付けられちゃうかもしれないでしょ?
翔さん分かってないんだよ。」
O「・・・松潤は?」
N「攫う気満々よ?
自分も本気なんだって分からせてやるってさ。」
O「まじかぁ・・・」
N「可愛い潤くんの為に、おじさんも一肌脱いでよ。」
