
Baby love
第18章 バカップルの痴話喧嘩。
O「全員参加する事。
ニノは猫耳つけろよ。」
A「はぁ?!」
N「・・・覚えてたのか。」
O「お前ら喧嘩ばっかしてんじゃねぇよ。
2人飲みなんかせずに全員で飲みゃ良いだろ。
言いたい事あんならその場でハッキリ言え!」
おお、智くんがいっぱい喋ってる。
リーダーっぽい。
O「てか俺も仲間に入れろ。」
M「1番はそれだろ。笑」
N「寂しがりなんだから・・・」
A「ゴメンねおーちゃん!」
S「じゃあ、店は俺決めるから・・・
皆の日程合わせねぇとな。
潤、頼んで良い?」
M「・・・分かった。」
まだ不機嫌そうな潤だけど、
俺は綻ぶ顔を引き締めるのに必死だ。
だって、俺に怒った顔を見せながらも、潤の頬と耳が少し赤い。
S「潤、」
M「・・・」
顔だけをこちらに向けた潤が、何を言われるのかとソワソワしてるのが分かる。
あーもうマジで可愛い。
S「今日、俺ん家来れる?」
M「え・・・」
S「怒らせたお詫び。
いっぱい潤の好きなキスしてやるよ・・・」
わざと、低い声で耳元で囁く。
途端に真っ赤になった潤が、勢い良く飛び退いた。
M「・・・っ!!」
S「ふふ、ゴメン、そんな反応すると思わなかった。」
M「っ、バカじゃねぇの?!」
S「そうだな、仕事場だもんな。
以後気を付けるよ。」
さらりと言ってやれば黙ってしまう潤。
なるほどね、雅紀の言ってる事が何となく分かった気がした。
S「どっちのが早いか分かんねぇから・・・
渡しとく。」
M「え?」
潤の手に合鍵を乗せると、驚いた顔で俺を見つめる。
S「もし潤のが早かったら入って待ってて。
適当に寛いでたらいいよ。」
M「・・・うん、分かった。」
随分とおとなしくなった潤の頭をポンポンと撫でて、放りっぱなしになっていた新聞をまた広げる。
さぁ、仕事モードになんねぇとな。
どさくさでデートの約束を取り付ける事が出来て、俺はこれ以上ないくらいのご機嫌さんだ。
早く夜になんねぇかなぁ。
