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Baby love

第19章 潤くんの大ピンチ。




M side



「ふふっ、ジャニーズのJ、だっけ?
Sは何なのかしらね。」




S「・・・スーパーアイドル。」



M「・・・・・」



「・・・面白くないわね。」



S「おい!!」



「さぁ!私帰るわ。」



M「え?!」



S「送ってくよ、潤待っててくれる?」



M「いや、せっかく来たのに!
俺が帰るよ!」



「良いのよ、お父さん待ってるし。
翔も送らなくて良いわ。」



ニッコリ笑うお母さんは、来たときと同じくらいご機嫌に戻っていた。
誤魔化せた・・・のかな?



「潤くん?」



M「・・・はい。」



「また家に遊びに来なさい。」



M「え?」



「忙しいと思うけど、体調に気を付けてね。
ムリはしちゃダメよ?」



M「あ、ありがとうございます。」



S「おい、俺には?」



「あなたは大丈夫でしょ。」



S「冷てぇな!」



「だって、甘やかしてくれる恋人がいるんでしょ?」



S「・・・まぁ。」



「ニヤけちゃってもう!
みっともない顔ね!
お父さんにそっくりだわ。」



M「え、」



お父さんもこんなデレデレするの?
あの真面目そうな人が・・・
想像できない。笑



「じゃあ、また一緒に顔見せに来てね。」







笑顔で帰って行ったお母さんを見送った後も、しばらく玄関を動けなかった。



M「・・・・・」



疲れた。
こんな緊張したの、人生で初めてだよ。



S「・・・バレてるかもな。」



M「ええ?!」



S「見合いの件、もっと突っ込まれるかと思ったけど
とくに何も言わなかっただろ。」



・・・まぁ、確かに。
わざわざ来たのに、大した話をせずに帰ってしまった。



M「どうしよう・・・」



S「俺は構わないよ?」



M「そんな!男相手なんてお母さんショックだろ!」



S「悪い反応じゃなかったと思うけど。」



M「・・・まだ、戸惑ってるだけだよきっと。」



S「ネガティブだなぁ。」



M「だって・・・!!」








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