
Baby love
第19章 潤くんの大ピンチ。
M side
認めてもらえる訳無いじゃん。
見合いをセッティングするくらい、翔くんに結婚して欲しがってたのに・・・。
S「俺は自信がついたよ?
運命の恋人を手に入れたんだって口にしたらさ、
改めて覚悟が出来たっつーか・・・」
喋りながら、そっと俺を引き寄せる。
・・・優しい瞳。
俺の頬にキスをして、肩にコテンと頭を乗せられてキュンとしてしまった。
なんか、今日は甘えん坊だな。
S「絶対、離さない。
お前は俺のもんだよ。」
そうだ。
また逃げ腰になるなんて情けないな、俺は・・・
翔くんと一緒に覚悟を決めるんだ。
M「・・・俺だって、離さないよ。
もし家族に反対されたって、また攫いに行くから。」
ぷっと吹き出した翔くんが、
楽しそうな顔になって俺を見る。
S「また王子様キャラで?」
M「ふふ、うん。
お姫様抱っこしてあげるよ?」
S「イヤだよ、お前すげぇカッコ良いんだもん。
ドキドキさせるのは、俺の役目。」
M「ん・・・」
翔くんの熱い唇に一気に体温が上がる。
S「ずっと我慢してたんだ。
もう待てない・・・」
M「待って、ここ玄関・・・ん、」
小さな形だけの抵抗は
翔くんの耳に届くはずもなく。
ちゅ、ちゅ、と可愛いキスがだんだん深くなっていく。
翔くんの唇、気持ち良い・・・
でも、今日はちょっとイタズラしたい。
可愛い翔くんをもっと見たいんだもん。
壁に押さえつけられそうになった瞬間、クルッと体勢を入れ替えた。
S「へっ?」
腕を取って体と一緒に壁に押さえる。
驚いた顔、すっごく可愛いよ?
M「今日は、俺が攻めようかな・・・?」
頬を撫でてニッコリ笑えば、固まる翔くん。
S「じゅ、潤・・・っ、待て、んんっ、」
怯えちゃって可愛いー♡
本気で翔くんを襲う気なんか無いけど、もうちょっと遊びに付き合ってね?
柔らかい唇にしゃぶりつきながら、抵抗を始めた翔くんを床に押し倒す。
馬乗りになってようやく唇を離せば、息を切らせた翔くんが気まずそうに俺を見上げた。
