
Baby love
第19章 潤くんの大ピンチ。
M side
SM「「・・・っ!!」」
「あっ!!」
お・・・お母さん・・・?!
「ご、ごめんなさい!!
お土産渡すの忘れてて・・・!!」
持っていた紙袋をポイと廊下に置いたお母さんは、
また慌てて外に出る。
M「あっ、ち、違うんですコレは!」
S「ちょっとつまづいて・・・!」
「ホントごめんなさい!
次からちゃんとインターホン鳴らすわね?!」
S「母さん!」
「翔、あんたが彼女の方だったのね・・・
って私ったら何言ってるのかしら!」
S「は・・・誤解だーーーっ!!」
「良いのよ!ホント邪魔してごめんなさい!
あ、ここ寒いから風邪引くんじゃないわよ?!」
S「待ってくれ!」
真っ赤な顔でガチャンとドアを閉めて、
ハイヒールが走って遠ざかる音が聞こえる・・・
SM「「・・・・・」」
見られた。
完全にバレた。
玄関の廊下で、翔くんを押し倒している所を見られるなんて・・・
M「どうしよう翔くん!」
S「彼女は潤の方だーーーっ!!」
そこかよ!!
M「んなのどうでも良いだろ!
完全にバレちゃったよ?!」
S「どうでも良くねぇよ!」
・・・まぁ、確かに自分の母親に
男に押し倒されてるとこ見られるのは嫌か。
ガックリと打ちひしがれている翔くんが気の毒になってきた。
M「・・・ご飯食べる?」
お腹空いてると余計に悲しくなるし。
料理をテーブルに放りっぱなしのままなのも気になる。
S「・・・潤を食べる。」
M「は?!」
S「腹減ってるから、がっつくと思うけど・・・
お前の体で俺を満たしてくれ!」
M「表現がキモチ悪い!」
S「よし!ベッド行くぞ!」
え、マジで?
ご飯食べずにヤんの?
M「待って、お土産、要冷蔵かも・・・、」
S「冬だから大丈夫だろ!」
