テキストサイズ

Baby love

第21章 キケンな嵐飲み会。




M side



M「なんだよ。」



O「松潤にもあるんだよ、ほら。」



M「・・・」



渡された紙袋の中を、恐る恐る覗いてみる。



M「・・・いらねぇ。」



O「え、何で?」



何で?じゃねぇよ。
喜ぶとでも思ったのかこのおっさんは!!



M「猫耳なんか俺が付ける訳ないだろ!!」



カズとお揃いの黒い猫耳。
紙袋から出さないままリーダーに突き返す。



O「え〜・・・せっかく買ったのに。」



M「自分で付けろ。」



俺らのやり取りを黙って見ていたカズが、
リーダーに凭れ掛かりながらクスクスと笑い出した。



M「・・・なんだよ?」



N「いや?別に・・・
大野さんも似合うと思うけどさ、
ここは潤くんがつけたら?」



M「はぁ?!絶対イヤだ!!」



N「大野さんがつけろって言ってるんだよ?」



M「知らねぇよ。」



ふーん・・・
と唇に指を添えて、俺を上目に見つめるカズ。
嫌な予感しかしない。



N「翔さんを助け出すの、頑張ったのにねぇ?
大野さんも珍しく良く喋って良く走って、かなり貢献したよねぇ?」



リーダーにピットリとくっ付いているカズが
近い距離でリーダーの顔を覗く。



O「おう、すげー頑張ったぞ。」



あんな間近でカズに見つめられて
平気な男っているんだな。



N「ほら、今日は大野さんの
ワガママ聞いてあげよ?
猫耳くらい良いじゃん。」



M「・・・・・。」



自分だけ猫耳なのが嫌なだけだろ。



そりゃリーダーにお礼したいとは思うけどさ・・・
猫耳である必要は絶対無い。
だって、猫耳なんかつけてたら・・・



N「翔さんが来る前には取って良いから。」



M「・・・ホントだろうな。」



俺が猫耳なんか気持ち悪い。
翔くんには絶対見られたくない!



N「はい決定!おいで潤くん。」



今度はカズに手招きされて、リーダーのすぐ隣に移動した。
リーダーを挟んでカズと向き合う。



N「あらぁ♡」



俺の頭に猫耳をつけたカズが、高い声をあげた。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ