テキストサイズ

Baby love

第23章 Wデート。




雅紀とドアにベッタリくっついて中の様子を伺う。
確かに声のトーンが、やらしい気がする。
それに・・・



チラリと雅紀に目をやる。



ちょこちょこニノの甘ったるい声が聞こえてくるんだよな。



A「翔ちゃん・・・」



S「・・・なんだ。」



A「俺らの恋人って、困ったちゃんだね。」



S「・・・そうかも。」



中で2人がイチャついてんのは確実だ。



A「たぶんウチのにのちゃんが悪いんだと思うけど。
ゴメンね?」



S「お前怒ってんの?」



意外と冷静な雅紀が逆に怖い。
相手が潤だから寛容なのか、実は超怒ってるのか・・・



A「んー、まぁ、お仕置きはしてやろうと思ってるけど。
にのの態度次第だね。」



S「・・・・・」



怖っ!!



A「翔ちゃんは?」



S「え、俺は・・・」



ニノとイチャつくくらいなら可愛いし別に良いかなと思ったり。



A「あ、なんかヤバそう。」



S「え?!」



ドアにくっ付いて聞き耳を立てていた雅紀が俺の腕を取る。



A「ちょっとそろそろ止めよっか!」



S「わっ・・・!」



ガチャっと音を立ててドアを開けた。
一歩中へ踏み込むと、薄っすらと暗い室内で、潤とニノが驚いてこちらを見ている。



S「・・・何やってんだ?」



俺が想像していた状態よりはるかにエロい光景に、うまく言葉が出ない。


乱れた服と髪。
潤の首に腕をまわしているニノ。
密着している体の中心は、2人が何をしていたか一目瞭然という程昂っている。



エロすぎる・・・



え、これって浮気?!
鉢合わせパターンってやつ?!



ど、どうすれば・・・



A「・・・にの。」



雅紀が低く呟く。
ニノが怯えるようにビクリと体を揺らした。



N「・・・はい。」



小さく返事をしたニノはもう泣きそうな程瞳を潤ませている。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ