Baby love
第30章 Baby love。
M「あっ・・・」
S「背中なら良いだろ。」
M「ダメだよ、」
S「すぐ消える。」
M「もう・・・」
S「本気で怒らないと、また付けるぞ?」
なんだかんだで俺を甘やかす潤。
そんな事してたらどんどん付け上がっちゃうからな・・・
そんなバカみたいな言い訳をしてみる。
M「・・・・・」
俺の方へ向き直った潤が、俺をじっと見つめた。
胸元に顔を埋めたかと思うと、チクリとした痛み。
ちゅ、と音を立てて唇を離した潤が、イタズラっぽく笑った。
M「・・・付けちゃった。」
S「あーあ、隠れて着替えしなきゃな。笑」
くっきりと紅くついた印は、しばらく消えそうにない。
M「・・・俺も、翔くんだけだよ。」
S「ん?」
M「俺の事をお前って呼んで良いのは、翔くんだけ。
俺の体に触って良いのも・・・」
S「・・・・・」
やべぇ。
すっげー可愛い。
キスマーク付けたり、素直に気持ちを言葉にしたり。
全部俺の真似をしてくる潤が、超可愛い・・・!!
M「機嫌が良いと声が大きくなるとことか、
美味しい物は口いっぱいに頬張って食べるとことか。
・・・すごい、可愛い。好き。」
俺を見つめる瞳が甘えている。
誘ってんのかコノヤロウ。
M「・・・大好き。」
ああ、もうダメだ。
俺のツボを心得てる潤は、すぐに俺をその気にさせるんだもんな。
S「ホント、絶対離さねぇ。
どこにも行くなよ。」
潤に跨って乱暴に口付ける。
M「んんっ・・・離さないで・・・」
背中に腕をまわされて、きつく抱きしめられた。
潤の心臓の音を感じる。
すげードキドキしてんじゃん。
M「結婚式・・・本気で?」
耳元で小さな潤の声が聞こえる。
S「現実的じゃないと思うか?」
M「・・・難しいよね。」
世間にバレる訳にはいかない。
メンバー全員の都合をつけるのだってなかなか厳しいだろう。
普通に考えたら、男同士の結婚式なんて非現実的な話だ。