Baby love
第30章 Baby love。
M「料理なんてしなくて良いんだよ。
それより、脱いだ服をリビングに放りっぱなしにしたり、
靴下を裏返しのまま洗濯カゴに入れたり・・・
そういうの改めてくれる??」
S「・・・・・」
ヤバイ、さっきリビングで服を脱ぎ散らかしてきたばかりだ。
・・・靴下はどうだっただろう。
M「あとね、皿洗ってくれるのは嬉しいんだけど・・・」
上目遣いの潤の大きな瞳に捕らえられる。
S「な、なに?」
M「洗い残し、気になるんだよね。」
S「え?!」
M「まぁ、だいたいは洗えてるんだけどさ。
勿体無いなぁ・・・って。」
S「も、勿体無い?」
どういう意味だ?
てか俺ちゃんと皿洗えてなかったのか?!
M「え、だってさ・・・
せっかく洗ってるのに、
“ ああ、また洗えてない”って思われるのイヤじゃない?
勿論、ありがとうって思ってるけど、やっぱちょっと気になっちゃうじゃん。
皿すすぐときに、洗い残しがないかチェックするだけで、100%ありがとう♡って思われるんだよ?
そっちのが翔くんも嬉しくない?」
ペラペラと一気に捲し立てる潤。
こ、これはかなり不満に思ってたんだな。
S「気を付ける!!
そうだよな、すすぐ時に見りゃ良いだけだもんな。」
M「あ、すすぐ時に水量が強いと、まわりに飛び跳ねるからそれも気を付けたら良いかもね?」
S「分かった!!」
そうか。
確かに潤の言う通りだ。
どうせだったら潤に
“嬉しい!大好き♡”って思われたいし、
これからはピカピカに洗おう。
まわりに水が跳ねてないかチェックもするし、シンクもピカピカにしよう!
M「ありがとう、翔くん♡」
上手くコントロールされてるなんて全く気付かない俺は、潤の可愛い笑顔にデレデレと頬が緩む。
S「なぁ、早く一緒に暮らそうよ〜。」
甘えるように潤の首筋にキスをして、肩に顔を埋めた。
週末婚も良いけどさ、やっぱりずっと一緒に居たい。