
Baby love
第3章 たぶん、恋をした。
S「・・・・・いいねぇ。」
N「キモッ。」
A「にのちゃん、ダメだよホントの事言っちゃ。」
S「・・・誰がキモいんだコラ!!」
N「あ、やっと戻ってきた。」
A「長いこと妄想してたねぇ、翔ちゃん。」
・・・しまった。
ここんとこあの日の事を思い出してはニヤニヤしてしまう自分を自覚している。
気をつけなければ。
S「ごめん、話の途中だったな。」
A「それにしても、思い切ったよね〜
松潤に告白なんて!」
N「あんなの告白か?中途半端すぎ。」
そうなのだ。
俺は告白ともなんとも言えない事を言ってしまった。
S「何であんな事言っちゃったんだろう、俺・・・。」
俺の言葉にニノがピクっと反応する。
N「翔さん、シチュエーションに弱いよね。」
S「へ?」
ジトッと冷たい目で俺を見ると、ニノが一気に捲し立てた。
N「酔った自分を優しく介抱してくれて?
着替えからご飯まで完璧に用意してくれて?
行ってらしゃい、なんて可愛く笑ってくれて?
それで惚れたっての?」
S「・・・いや、その・・・惚れたっていうか・・・」
N「潤くんは家政婦じゃないんだよ?」
S「分かってるよ!」
N「・・・潤くんは男だよ?」
・・・分かってるよ。
潤も俺も男だ。
S「・・・でも、たぶん好きだって・・・思ったんだけど・・・」
N「“ たぶん ”って何?!
“ けど ”って何?!」
イライラしたニノが、俺の言葉を遮る。
N「翔さん、潤くんを好きなんだよね?ね?!」
S「・・・えっとぉ・・・、」
たぶん・・・って言ったらまた怒られるよな。
でも、確かじゃないというか信じられないというか・・・
