
Baby love
第3章 たぶん、恋をした。
A「にの、翔ちゃん困ってる。」
見かねた雅紀が間に入って止めてくれた。
ああもう、俺ってこんな煮え切らない奴だっけ??
N「・・・・・ごめん、翔さん。」
S「いや、俺も何て言って良いか・・・ありがとう、心配してくれてんだよな?」
N「・・・別に。」
プイとそっぽを向いてしまったニノは、ソファに座るとゲームを始めてしまった。
S「雅紀も。ごめんな。」
A「何が?」
S「いやぁ、俺ハッキリしなくて・・・」
A「仕方ないと思うよ?」
笑ってくれる雅紀にホッとしたが、
自分で自分が分からなくなっていた。
正直、ニノの言った通りだと思ってしまったのだ。
俺はあのシチュエーションに酔っただけだったのか?
潤の事を、どう思ってる・・・?
潤は、俺の事・・・
O「おはよ〜。」
智くんのノンビリとした声で我に返る。
S「おはよう、智く、」
M「・・・おはよ。」
智くんに続いて入ってきた潤は
キャップを被っていて顔は良く見えないが、明らかに不機嫌で。
雅紀に話しかけられても、言葉少なくさっさと着替えに行ってしまった。
一緒に入ってきた智くんをチラリと見ると、眉を下げて困ったように笑っていた。
O「最近、寝不足で頭痛ぇらしい。」
S「え?!ホントに?!」
大丈夫なんだろうか。
寝不足って何で・・・
O「楽屋に行きたくないとか駄々こねやがったから、さっき怒ってやったんだ。」
S「ええ?!」
O「怒ったのはウソだけど。」
松潤を怒るなんて出来ねぇわ〜、と笑ってる智くんの肩を掴む。
S「楽屋に行きたくないって言ったのは?!」
O「それはホント。」
そんな・・・
俺の、せいなのか・・・?
O「・・・大丈夫か、翔くん。」
智くんが心配して背中を支えてくれたけど。
大丈夫だよ、と返す事は出来なかった。
潤、俺に会いたくなかったのか?
なんでだよ・・・
