テキストサイズ

Baby love

第3章 たぶん、恋をした。




M side




あーーー、もう。



眠れねぇ!



寝返りを打つたびにイライラが増す気がする。



明日も仕事だというのに・・・
しかも、嵐5人での収録だ。



水でも飲もうとベッドを降りて、ふと気付く。



そういえば、このパジャマだ。



翔くんを泊めた日、酔いつぶれた翔くんをパジャマに着替えさせた。



服を脱がせた時に身じろぐ翔くんが色っぽくて、なるべく直視しないように着替えさせるのが大変だったんだ。



M「・・・・・・・・。」



なんで体が熱くなるんだよ。



俺のベッドで眠る翔くんを思い出してしまった。
整った顔は寝てても綺麗で、長い睫毛とすべすべの頬が可愛くて。



ぽってりとした唇は薄く開いていてセクシーだった。



あの時、その魅惑的な唇に触れてしまいそうになったのを、なんとか理性で押しとどめた。



もし触れてしまっていたら、どうなっていたんだろう。



触れた時の感触を想像して、また体の熱が増す。



着替えさせた時に見えてしまった、綺麗な白い肌と逞しい胸板。
引き締まったボディライン。



M「・・・・・ウソだろ、」



ハッキリと反応を示す自分のモノに激しく戸惑う。



翔くんに憧れて、ずっと慕ってきた。
最近、好きなのかもしれないと悩んでもいた。



でも、こんな風に欲情した事は無かった。



信じらんねぇ!
ボスッとベッドに倒れ込んで布団を頭からかぶる。
寝よう!!寝るんだ!!



M「・・・・・・っ、」



ここで翔くんが眠っていたんだと思うだけで体が疼く。



M「ああもう、クソ!!」



溜まってんだ、しょうがねぇ!!
一発抜いてやれば大人しくなるだろ!!






M「・・・・・・・・・・。」



お気に入りのAVを思い出しながら自らを慰めてみるものの、全く興奮出来ない。



翔くん・・・
俺、どうしちゃったんだろう。




昔から俺が困っていると、何も言わなくてもすぐに助けに来てくれた。



しょうがねぇなぁ、って呆れながら頭をポンとしてくれるんだ。



口は悪いけど優しくて。
大声で楽しそうに笑う翔くんの笑顔が、すごく好きなんだ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ