Baby love
第4章 近付けない。
A side
にのちゃんと松潤がソファに並んでコーヒーを飲んでいる。
5人での雑誌の取材。
翔ちゃんとおーちゃんの2人撮影中の今、楽屋は静かだった。
俺セレクトの大きめパーカーを着たにのは、萌え袖になった両手でコーヒーを持って、ふぅふぅと息をかけている。
超かわいい。
一方、松潤は長い足を放り出してダランと座り、せっかくセットした髪が背もたれで潰されている。
あまり機嫌は良くなさそうだ。
N「ねぇ、潤くん。顔コワイ。」
俺だったら不機嫌な松潤には率先して近付かないが、にのは心配で仕方ないみたいだ。
にの相手だと松潤も怒らない。
2人は同期だし、全然違うタイプだけど昔から仲が良い。
・・・別に、妬いてないよ?
M「うるせー。悪かったな人相悪くて。」
N「うわ。何やさぐれてんの?」
M「・・・」
ムスッとしたまま黙る松潤に、にのがグッと顔を近づける。
ああ、もう距離が近い!!
N「聞いて欲しいんでしょ?
何かあったの?」
バツが悪そうに目を逸らす松潤がなんだか面白い。
確かに、機嫌が悪いのに大人しくにのの隣に座ってたのは、構って欲しかったからなのかもしれない。
本当に触れてほしくないなら、聡いにのの事は避けてるもんね。
N「・・・まだ寝不足続いてるんだ。大丈夫?」
松潤を心配するにのは、なんだか優しいお兄さんみたいで可愛い。
その半分でも翔ちゃんに優しくしてあげたらいいのに・・・翔ちゃんには厳しいんだもんな。笑
松潤の目元をそっと撫でて、首を傾げて顔を覗き込むにの。
・・・ちょっと、近いんだってば!
ん、と擽ったそうに目を瞑ってる松潤もなんか可愛いんだけど!
こんな可愛い2人を見たら、翔ちゃんなら鼻血出しそうだな。