Baby love
第5章 近付きたい。
助手席に潤が乗るのは久しぶりだ。
今まで意識していなかったのに、
今日は潤が何を考えているのか、どんな顔をしてるのかが気になる。
S「潤・・・、」
M「ん?」
S「さっきの話の続きなんだけど・・・」
俺が飲み会で女の子お持ち帰りしたとかっていう誤解。
これは何としても解決したい。
S「まず、お前に裸で迫ったのは悪かった。」
M「ぷっ・・・」
お、笑ってる。
あまり怒ってなさそうだ。
S「本当に俺は潔白だって、分かって欲しいんだよ〜。」
潤の表情が穏やかなので、声のトーンを明るくして言ってみる。
M「痕なんか付けなくてもやらしい事は出来ると思うけど?」
S「それはそうだけど!
も〜、潤・・・信じてくれよ〜。」
お前だけだよ、なんて言葉が出そうになって慌てて口を噤む。
浮気男の常套句みたいだ。
てか潤に言うセリフじゃねぇだろ。
M「あははっ、ゴメン、信じるよ。
あんな仕事の延長の飲み会じゃそこまで酔わないだろうしね。」
まるで酔っ払ったらやりかねないとも取れる言い方だが。
まぁ、とりあえずは信じてくれたみたいだし良いか!
M「そういえば車、置きに帰る時間あるの?」
S「いや、今日は俺飲まないよ。」
M「ええ?!えっかくカズと相葉ちゃんも一緒なのに?」
そんな驚くか。
そこまで酒好きなイメージがあるのかな・・・
まぁ好きだけど!
S「今度智くんも呼んで皆で飲み会するか。
そん時は飲む。今日は皆のアッシーになりますよ。」
ニッコリ笑って言うと、潤が少し拗ねたような顔をした。