Baby love
第5章 近付きたい。
M「・・・じゃあ俺も今日は飲まない。」
S「はははっ、俺に付き合わなくていって!笑
それじゃ雅紀とニノが面白くないだろ。」
M「でも翔くんだけ飲まないなんて、」
S「良いんだよ。今日はお前酔っ払っていいぞー?
いつも俺が世話されてたけど、今日は俺が面倒見てやるよ。」
M「・・・・・・・」
・・・ん?反応が無い。
チラリと潤を横目で見てみると、
口をむっと結んで真っ赤になっていた。
え・・・いや、エロい意味じゃ無いぞ?!
S「別にパンツ一丁にさせようとか思ってないからな?!」
M「なっ・・・何言ってんだよ!
バカじゃねーの?!」
ですよね。すみません。
だって潤が赤くなるから!!
怒った顔が可愛いし!!
何なんだよ、この嬉し恥ずかし的な空気・・・。
ドキドキしちゃってる俺の心臓どうした!!
プイと窓の外に顔を向けてしまった潤を、静かに見つめる。
たぶん、俺は潤を側に置いておきたいと思ってる。
だって今潤が隣にいるのがすごく心地良い。
でもそれが恋なのだと思うと、俺の頭の片隅で警報が鳴る。
男に惚れるなんて普通じゃないもんな。
普通ってなんなんだろう。
女の子と恋をして結婚して子どもを授かる事?
それが幸せなんだろうか。
ホームセンターの駐車場に車をとめて潤に目を向けると、心配そうな顔で俺を見ていた。
M「どうしたの?辛そうな顔・・・」
ああ、愛しいな。
抱きしめたい。
そんな事出来るはずがないけど。
S「なんでもないよ。」
また頭の中で警報が鳴っているような気がしたけど、聞こえないフリをしてそっと潤の髪を撫でた。
ただ、今はこうやって側にいてくれるだけで・・・
それだけで充分だ。