Baby love
第6章 キスしようよ。
抱き着いた状態の近い距離で、雅紀がイタズラっぽく笑って俺を見る。
S「・・・は?」
A「最近、松潤って翔ちゃんにベッタリじゃん。
反対かな?翔ちゃんが松潤にベッタリなのかな?」
何て答えるべきか・・・
何て答えるのが正解だ??
俺は、潤の事・・・
S「・・・・・」
A「ありゃ、まだ足踏みしてるんだ。」
仕方ないなぁ、とクスクス笑う雅紀。
足踏みって・・・前に進めてないって事か・・・?
進んで良いのかよ・・・
S「雅紀・・・」
A「ん?」
S「・・・お前、ちょっと勃ってんじゃねーか!離れろ!!」
A「あ、バレた?!いやぁ、にのちゃんが可愛過ぎるんだもん!!」
S「二発も抜いてきたくせに元気だなオイ!!」
嫌がらせのように抱き着く雅紀を引っぺがそうともがいていると、ジトッとした視線を感じた。
M「・・・何やってんの?」
N「俺の目の前でイチャつくなんて良い度胸だね?」
俺らを睨む可愛い末っ子たち。
S「いやいや!イチャついてたのはお前らだろ?!」
A「そーだよ!かなり目の保養だったけど!」
M「意味分かんない事言ってんじゃねーよ、翔くんから離れろっての!」
N「相葉さん!コッチ来て!!」
潤に掴まれた雅紀が、ニノの隣へ移動する。
俺の隣にドサリと座った潤が、横目で睨んできた。
S「潤・・・?」
M「デレデレしてんじゃねーよ。
相葉ちゃんとカズにばっかり甘過ぎるよ、翔くん。」
ばっかりって・・・
これは、前も言ってたヤキモチ・・・?
S「・・・じゃあ、潤も雅紀みたいに抱きついてこいよ。」
M「は?!」
S「それとも、俺から抱きつこうか?」
M「何言ってんだよ!」
真っ赤になる潤が可愛い。
さっきまでニノ相手に強気だったくせに、何でそんなに俺を見る目が不安そうなんだよ?
そっと手に触れたくなる。
抱き寄せたくなる。
M「あ、」
潤の視線の先に目をやると、雅紀とニノがキスをしていた。
何やってんだあいつらは!!
雅紀の奴キスだけで止められるんだろうな?!
M「ま・・・ラブラブバカップルだから仕方ないか。」
少し気まずそうに目線をそらす潤の頬は少し赤い。