Baby love
第6章 キスしようよ。
S「・・・羨ましいな。」
M「え?!」
驚いた顔で俺を見る。
大きな目を見開いて、口をポカンと開けて変な顔になってるぞ?笑
S「あははっ、そんな驚く?」
M「いや、だって・・・」
S「俺だってラブラブしたいと思うよ。
恋してぇなー。」
急に黙り込んで、ビールを飲む潤。
落ち着かない様子でチラチラと俺を見る目が、どう反応すれば良いか迷ってる。
S「・・・潤は?恋したくない?」
M「俺は・・・、」
潤のすぐ隣に手をついて、距離を詰める。
目が潤んでいるのは酒が入ってるせい?
そんなに困るような質問じゃないだろ?
俺が聞いてるから困ってるんだって、そう思って良いのか?
潤、お前は俺の事・・・
どう思ってる?
なんとも思ってないなら、そんなに色っぽく見つめないでくれ。
M「翔くん・・・?」
キスしたい。
ユックリと、唇に近づく。
ジッと俺を見る潤はキスを拒む様子は無い。
そんな潤にホッとしてるような戸惑うような・・・
だって、良いのか??
チラリと俺の唇に視線を落とした潤が、頬をさらに染めた。
ああ、もう止められない。
S「潤・・・」
あと少しで唇が触れ合うという所で、ガシャンッという音が部屋に響いた。
A「わーーー!ゴメンにのちゃん!」
N「またかよお前は!!」
ビールのグラスを派手に倒して、慌てて店員を呼ぶ雅紀。
おしぼりでテーブルを拭きながらキャンキャン文句を言っているニノ。
S「・・・・・・・・・」
M「・・・・・カズ、服にも零れてる。」
おしぼりを持ってニノの隣へ行くと、ポンポンと服に零れてたビールを拭いてやっている。
N「ありがと潤くん・・・あれ?
顔真っ赤。そんな飲んだ?」
M「真っ赤じゃねーし!そんな飲んでもねーよ!!」
N「なに怒ってんの!」
A「ゴメンね〜、翔ちゃんとこまでは濡れてない?」