Baby love
第6章 キスしようよ。
タオルを借りてきた雅紀が申し訳なさそうな笑顔で俺の隣へ来る。
・・・・・別に濡れたとしても気にしない。
ビールなんかどうでも良い!!
あと少しで、もう少しで俺は潤と・・・
S「このバカップルがーーー!!」
A「ええーーー?!そんな怒る?!」
N「俺悪くないもん!!」
M「・・・いいから早く拭いちゃおうよ。」
なんか潤アッサリしてんな?!
キスする寸前だったよね?
甘い雰囲気だったよね?!
4人で食器やグラスを持ち上げながらテーブルを拭く。
なんだこれ。
やけ酒したいが今日は飲めない俺。
S「はぁ・・・・・・・」
仕切り直しの乾杯をしながら、さっきキスしてしまっていたらどうなってたんだろうと考える。
もしかしたら、止められて良かったのかもしれない。
チラっと横目で潤を見る。
ニノと喋りながら楽しそうに笑っていて、俺の視線には気づかない。
無邪気な可愛い笑顔。
薄いけど、柔らかそうな唇。
・・・キスしたかったけど。
でも、しちゃったらもう止められない。
誤魔化せない。
ビビってんのかよ俺。
情けねぇ・・・
M「翔くん、コレ美味しいよ。」
ニッコリ笑って、料理を取り分けてくれる潤にキュンときた。
あーん、と口を開けて待ってみると、気付いた潤が一気に顔を赤くする。
N「どっちがバカップルよ。」
・・・確かに。笑
やってしまってから、自分の行動のイタさに後悔。
ニノのもっともなツッコミは聞こえないフリをして、自分で料理を口に運んだ。