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Baby love

第1章 まさかの関係?




M side




M「・・・ふぅ。とりあえずは落ち着けるかな。
キッチンや他の部屋はまた今度・・・」



言いかけて、慌てて口を塞ぐ。
また今度ってなんだ。
こんな勝手に部屋をいじくって、いくらメンバーでも踏み込みすぎ・・・



S「潤っ!!」



M「・・・はい。」



ガシッと両肩を掴まれてビビる。



S「お前スゴイな!俺の部屋じゃないみたい!!」



めっちゃキレイ!と目を輝かせている翔くん。
・・・こんな喜んでくれると思わなかった。



M「待ちぼうけさせてゴメンね、飲もうか。」



あまりに褒めてくれるものだから恥ずかしくなって、慌てて酒の準備をする。
つまみもお皿に並べた。
・・・お皿はあって良かった。



S「すげぇ・・・」



M「なにが?」



S「買ってきたモンを皿に移し替えるという発想が俺には無かった。
てか並べ方オシャレだなオイ!」



M「普通だよ!」



いちいち褒められてやりづらいったらない!!



M「早く座って!」



翔くんの家だというのに、勝手に仕切っている自分がイヤだ・・・
気を悪くしてないだろうか。



S「何か、部屋が片付いてると明るく感じるなー♪」



よし、ご機嫌。
ホッとしながら大人しく座っている翔くんの元へお酒とつまみを並べる。



カンパイをして飲み始めると、翔くんがおかしそうに笑い出す。



M「なに?」



S「いやあのさ、こないだ智くんが来たんだよ。」



へぇ、メンバーを呼んだりするんだ。



S「俺の部屋があまりに汚いから、掃除してくれる彼女作れって言われてさ。笑」



M「・・・へぇ。」



翔くんなら立候補する女の子いっぱいいるだろ。



S「でも、潤がいれば彼女いらねぇな!笑」



M「はっ?!」



ドクンッと心臓が跳ねて、酒を零しそうになった。



いやいや、冗談に来まってんじゃん。
真に受けんなよ俺。



上機嫌でお酒を飲む翔くん。



・・・・・・・。



たまに掃除しに来るから。
まだしばらく彼女作らないで欲しい、なんて・・・。





バカだなぁ、俺・・・。







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