テキストサイズ

Baby love

第1章 まさかの関係?




今居るのが自分の部屋だなんて信じられない。
たった1時間で、こんな整頓出来るなんて魔法使いか?



テキパキと手際良く部屋を片付けていく潤を見てただただ感動していた。



いや、俺だって何か手伝いたかったけどさ?
何して良いか分かんないし声を掛けられない程集中してたもんだから・・・



潤が掃除をしている1時間の間に、俺がやった事といえば買ってきた酒を冷蔵庫に入れたくらいだ。



しかし、つまみを皿に並べるという事くらいはできたのに思いつかなかった。
まぁ俺が並べたらグチャグチャになるだろうけど・・・



こんな男前でこの家事力、さぞモテるだろうなぁ。
羨ましい。



だいぶ酒もまわって、ふわふわとした頭で潤は彼女いるんだろうかと考える。
こんな良い男に、彼女いない訳ないか。



S「今の時代、男も家事出来なきゃダメなんだもんなぁ。
世知辛い世の中になったもんだ。」



チビチビと酒を飲む潤がチラリと目だけをこちらに向ける。



M「別に出来なくても良いじゃん。
出来る人がやれば良いだろ。」



S「じゃあ潤やってくれる?」



M「なっ・・・なんで俺が!
やってくれる子いくらでもいるだろ!」



顔を赤くして睨む潤が面白い。
昔のニコニコ甘えてばっかの潤も可愛かったけど、こうやって噛み付いてくる潤も可愛いもんだ。
ついからかいたくなってしまう。



S「いないよ、そんな子〜。
ふふ、お前が女だったら良かったのにな。」



M「・・・悪かったな、男で!」



S「ははははは!!そんな返しが来ると思わなかった!笑
拗ねんなよ、男じゃなかったら出会えなかったんだ。
お前が男で良かったよ?」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ