Baby love
第7章 触れる。
M「俺、結構酔ってるよ?」
S「そうか?しっかりしてるけど。」
M「そうでもない。気を緩めたら、たぶんヘロヘロだよ。笑」
そうか・・・
居心地が悪い理由はそれだ。
潤が気を許してない。俺に甘えてない。
S「俺に気を張る必要無いだろ。甘えろよ。」
ミネラルウォーターを飲みながら、潤が困ったような顔で笑う。
M「遠慮しとく。」
・・・なんでだよ。
S「俺は今日酔ったお前を介抱するという目標を掲げてたんだよ。」
M「送ってくれたじゃん。」
S「いやそうじゃなくて・・・
もっとこう、しょうがないなぁ的な感じで酔ったお前を・・・ってなんか違うな。
エロい意味じゃねーよ?!」
M「ホント何言ってんの翔くん。」
呆れたように笑ってミネラルウォーターを飲む。
口元が濡れてめっちゃ色っぽいんだけど・・・
酔っ払った可愛い潤が見たいなんて言ったら怒りそうだしな。
どう言えばいいか・・・
S「あ、ワガママ!酔った奴ってワガママ言うだろ?
お前そういうの無いの?」
M「・・・酔っ払いのワガママ聞きたいなんて変わってるね。」
いや、お前に甘えられたいだけなんだけど。
M「・・・俺のワガママ、聞いてくんなかったくせに。」
S「え?」
拗ねたように口を結んで、ペットボトルをテーブルに転がしている。
・・・可愛い。
M「甘えろって言ったよな?
ワガママ聞きたいんだよな?」
S「え、うん・・・」
なんだかまた機嫌が悪そうだ。
立ち上がると、ソファに移動した潤。
M「・・・コッチ来て。」
恐る恐る隣に座る。
何でこんなに真っ直ぐ俺を見つめるんだ。
確かに酔ってるんだろう、潤んだ瞳と薄く開いた唇がどうしようもなくエロい。
M「俺に触って。」
・・・・・どんな拷問だよこれ。
S「触るって・・・」
M「好きなとこ、触って。」
好きなとこ?!
悪いが俺エッチなとこ想像しちゃったよ?!
ああもう、これが酔ってない潤だったら良いのに!!
ちゃんと好きだって伝えてから、好きなとこ好きなだけ弄りてぇ!