Baby love
第7章 触れる。
S「・・・・・」
M「翔くん?」
今普通に、好きだって伝えたいと思った。
M「・・・どうしたの?」
やっぱり、俺潤の事が好きなんだ。
ふわっと潤の体を抱きしめる。
好きなとこ触って良いっていうなら、お前の心に触れたいよ。
M「翔くん・・・」
躊躇いがちに背中にまわされた手。
酔ってるけど・・・お前だって俺に気持ち持ってくれてるよな?
S「今度、飯食いに行こう。」
M「2人で?」
S「ああ。2人だけで。」
2人だけ、を強調して言うと、
肩口でクスっと笑う潤がたまらなく愛おしい。
思わず抱きしめる力を強めてしまって、苦しいと背中を叩かれた。
S「潤、」
M「ん?」
S「その時、お前に伝えたい事がある。」
M「・・・・・」
抱きしめてるから、潤の顔は見えない。
でも、甘えるように俺の首筋に頭を預けてくれたから・・・
心がふんわり温かくなった。
ユックリと体を離した潤が、熱を持った視線で真っ直ぐに俺を見る。
う・・・キスしたい・・・。
でもまだ想いを告げてないし、潤は酔ってるし・・・
初めてのキスのシチュエーションはこだわりたい!!
堪えろ俺!!
S「潤・・・、今日はもう寝ろ。
シャワーも朝で良いだろ。」
M「・・・ん。」
早く寝かせて退散しないと、俺が色々とヤバイ。
潤を支えるようにして、寝室へ連れて行く。
あ、服・・・
パジャマに着替えるよな?
ここでもう帰ろう。
S「じゃあ、俺はこれで、」
M「着替えさせてくんないの?」
・・・・・・・・・。
いやいやいやいや、ムリだって。
S「自分でやんなさい。」
M「翔くんは俺にさせたくせに・・・」
S「う・・・」
確かに、潤に俺の着替えをさせた事がある。
でも俺記憶無いくらい酔っ払ってたし・・・
今の潤は着替えくらい出来そうだ。
M「ワガママ聞きたいって言ったのに嘘つき。」
S「ええっ・・・」
ムッとしてベッドにドサリと寝転んだ潤。