無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

N「バッカじゃないの。」


O「・・・受けちまったもんはもう仕方ないけどなぁ。」



2人にドン引きされてる俺。



S「あの・・・潤には、話さない方が良いよね・・・？」



N「はぁ？！」



見たことないくらい怒った顔のニノ。
怖い・・・！！



N「この話を隠す気なら見合いは断れ！
行くなら正直に言えよ！」



S「ええ・・・」



N「ええ、じゃない！！潤くんにキスしといてどっかの令嬢と見合いなんか信じらんない！！」



S「おっしゃる通りです・・・」



N「今すぐ断れ。」



S「いや、そういう訳にも、」



N「だいたい、キスして放置って男としてどうなの？！」



S「う・・・」



N「潤くんが可哀想・・・大野さん選んだ方が幸せになれるよ！」



O「え、俺？」



S「それは嫌だーーー！！」



N「なら男らしくビシっと決めろよ！
酔った勢いでもハッキリさせときゃ良いものを変に優等生ぶって・・・
あーもうイライラする！！」



ニノの言う事が正論すぎて泣きそうだ。



O「翔くんはさ・・・ちょっと松潤を大事にしすぎなんじゃない？」



S「え・・・？」



O「あいつはもうガキじゃ無いし、翔くんの良いトコだけじゃなくて、ダメなトコもちゃんと分かって好きになってると思うぞ。
嫌われるかもってビビりすぎ。」



N「そうだよ。じゃなきゃこんなハッキリしない状態で大人しく待ってないって。
いつまで良い兄貴ぶってんの。」




S「・・・見合い、受けなきゃよかった。」



N「だから言ってんだろが！」



O「ニノ、落ち着けって。」



バレなければ事は済むと思ってた。
キレイにスッキリしてから告白を成功させたいなんて、全部俺の自分勝手な考えだ。



S「潤は特別だから・・・
最高のシチュエーションで想いを伝えたかった。」



N「ま、気持ちは分かるけど。」



S「でも、全部中途半端だったんだよな・・・
あれこれ考える前に、素直になれば良かったんだ。」



N「そうだよ。」