
Baby love
第8章 伝いたい気持ち。
S「よし、言ってくる。」
潤に想いを伝えよう。
ハッキリと!!
N「・・・は?!今?!」
潤のもとへ行こうとした俺を、ニノが慌てて腕を引っ張って引き止める。
S「ああ。ハッキリさせてくる。」
N「ちょっとくらい考えなさいよ!
潤くん今めっちゃ機嫌悪いじゃん!」
S「・・・・・」
そういえば何であんな機嫌悪いんだ??
N「もーヤダ。潤くん絶対苦労するよ、翔さんと付き合ったら。」
O「面白いけどなぁ。」
楽屋前で会った時は笑ってたのに・・・
どうしたんだろう。
S「潤・・・?」
静かに近付いて、声を掛けてみる。
M「・・・ん?」
顔をあげた潤は笑っていた。
でも、鈍いと言われる俺でも分かるくらいの作り笑顔。
S「どうした??」
M「何もないけど・・・俺なんか変?」
すげー変だろ。
俺に作り笑いなんかするなよ。
心を隠すなよ。
S「今日、飯行かないか?」
M「・・・2人で?」
こないだ、キスの後にした約束。
S「ああ。2人だけで。」
あの時と同じように返すと、一瞬瞳が揺れる。
M「俺、この後ももう一本仕事あるけど。」
S「待ってる。」
M「・・・分かった。」
もう作り笑顔すらしなくなった潤が、短く返事をして雑誌に視線を戻した。
会話終了って事か。
お前の不機嫌は俺が原因か??
今日、夜にちゃんと話そう。
今まで言いたい事の半分も言ってこれなかった。
お前の前で良いカッコしたかったから。
でも、俺の気持ち全部正直に話すよ。
そのあと、潤の笑った顔が見たい。
見れるよな??
