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はじまりのyama

第3章 お付き合い…?




しょおの部屋はなんだか物でいっぱいだった。

ちょっぴり恥ずかしそうに笑いながら、食事スペースのために片付ける。

おいらも一緒に。


ひとまずソファーとテーブルだけは確保。


買ってきたものを広げると、美味しそうな匂いがする。

しょおが慣れた手つきでワインを開け、グラスに注いでくれた。


いつも誰と飲んでたのかな…?なんて、余計な詮索を入れてしまう。

ダメダメ。楽しい時間を過ごすんだから。



「はい、智」

「ありがと」

「初デート…我が家へようこそ…乾杯!」

「ん…乾杯!」


しょお……

ヤバい…かっこいい……





俺……ちょっとは挽回できてる?

智、瞳潤ませてめちゃくちゃ可愛い顔しているんだけど…ってことは"イケてる"ってこと??

よしっ!ひとまず飯だ!


「うまいっ!!」

「でしょ?ココのは何でもイケるの。
よかった…智に気に入ってもらえて……」

「んふふ…しょおが選んだワインもいい。
ねぇ…も少し飲んでいい?」


くぅーーーっ!
この可愛さは反則だーーーっ!!


「いいよ…智。頬が少し赤いね?
ふふっ…かわいい……」

「そーゆーしょおだって……
ん…なんか楽しいよねぇ…しょおと2人でご飯食べて、ゆっくりすんの。」

「うん…こういうの、シアワセって言うのかな…?」


大して飲んでいないのに、俺も頬が熱くなってくる。

柔らかい笑みを浮かべて、シアワセを全身で感じていた。


そして2人同時にワインを飲み干し、ゆっくりグラスをテーブルに置く。

そしてワインを注ぎながら、静かに言った。


「智…こっち向いて……」

「しょお……」


智の頬に掌を添える。

ゆっくりと顔を近付け、そっと優しく口づけた。


「ようやっと2回目のキス…」

「時間かかり過ぎだよ…」

「じゃ、3回目も……」


言葉に続けて、智の唇を塞いだ。

あぁ…智……どうしようもなく愛してる……



ん……しょお……たまらなく好き……

もっともっと……


キスしてよ………



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