はじまりのyama
第1章 気持ち
でもって決定打はコレ!
コレで鈍感な俺にもわかってしまった。
ある日一番乗りで楽屋入りした俺は、少しだけソファーで横になった。
いつの間にか眠っていたようだ。
すると・・・・・
「しょおく~ん、眠ってんのぉ?」
と言って、俺の上に跨がってきたんだ。
顔を近付けて甘ったれた声出して、ふにゃっと柔らかく笑いながら。
胸の辺りが"キュン"となって一気に目が覚めた。
顔がどんどん熱くなっていくのがわかる。
「しょおくん?顔赤い!!熱でもあるんじゃないの!?」
そう言って、額をくっつけてきた。
わっ…!?
益々顔が熱くなるし、ドキドキしてくるし。
智くんに聞こえるんじゃないか?この音。
コレって…コレって……
もしかして恋っっ!?!?
ってか、好きだわ!
俺、智くんのこと、すげー大好きっ!
こういうことだったんだ。
やっとわかった。
自分の気持ち。
いくらなんでも時間がかかりすぎ。
鈍感過ぎる俺……
智くんに恋をしたことが、嬉しくて仕方なかった。