
FRIENDs -ars短編集-
第1章 一方通行 O×N
Oサイド
「…好きだよ」
抱きしめると、不意に出た言葉。
ギュッと強く抱きしめて、
ニノの体温を感じて、
改めてニノが“好き”だと思った。
ニノが相葉ちゃんのことが好きだっていい。
俺はニノが好きだから。
それは変わらない。
初めて口にしたニノに対する自分の気持ち。
少し前まで撮ってたドラマで
その言葉を言ったことはあった。
でも、その時とは
比べものにならないくらいドキドキしてて、
ニノに聞こえちゃうんじゃないか。
そんなことさえ思っていた。
でも、今は伝わってほしい。
ニノを抱きしめて、
こんなにドキドキしてるんだよって。
それくらいニノが大好きなんだよって。
ニノが何も言わないから体を離すと、
ニノは目が泳いでいて、
そしてほんのり顔が赤く染まっていた。
「…ごめんね。勝手だよね。…でも
…翔くんじゃなくて、ニノが好きなんだよ。」
濡れた瞳をしっかりと見つめて言う。
こうして会うのなんて、
今日が最後だろうから。
この一瞬をしっかりと目に焼き付ける。
じっと見つめていると、ニノが口を開いた。
「…何言ってるの?」
「いや、ニノは相葉ちゃんが好きなのに、
俺、勝手に好きになって。ごめんね…って。」
俺がそう言うと、さっきまで
目を合わせなかったニノが顔を上げた。
「…俺も…俺も、大野さんが好きだよ。」
聞こえたその台詞は、
俺には都合が良すぎて、夢だと思った。
でも、そう言ったニノの
瞳からは涙が零れていて
それを唇で受け止めた。
しょっぱい味がした。
ニノの手をとると、温かかった。
夢じゃないんだと思った。
俺はもう1度ニノを抱きしめて、
額に、瞳に、鼻に、頬に、そして唇に
柔らかくキスをした。
「…好きだよ」
抱きしめると、不意に出た言葉。
ギュッと強く抱きしめて、
ニノの体温を感じて、
改めてニノが“好き”だと思った。
ニノが相葉ちゃんのことが好きだっていい。
俺はニノが好きだから。
それは変わらない。
初めて口にしたニノに対する自分の気持ち。
少し前まで撮ってたドラマで
その言葉を言ったことはあった。
でも、その時とは
比べものにならないくらいドキドキしてて、
ニノに聞こえちゃうんじゃないか。
そんなことさえ思っていた。
でも、今は伝わってほしい。
ニノを抱きしめて、
こんなにドキドキしてるんだよって。
それくらいニノが大好きなんだよって。
ニノが何も言わないから体を離すと、
ニノは目が泳いでいて、
そしてほんのり顔が赤く染まっていた。
「…ごめんね。勝手だよね。…でも
…翔くんじゃなくて、ニノが好きなんだよ。」
濡れた瞳をしっかりと見つめて言う。
こうして会うのなんて、
今日が最後だろうから。
この一瞬をしっかりと目に焼き付ける。
じっと見つめていると、ニノが口を開いた。
「…何言ってるの?」
「いや、ニノは相葉ちゃんが好きなのに、
俺、勝手に好きになって。ごめんね…って。」
俺がそう言うと、さっきまで
目を合わせなかったニノが顔を上げた。
「…俺も…俺も、大野さんが好きだよ。」
聞こえたその台詞は、
俺には都合が良すぎて、夢だと思った。
でも、そう言ったニノの
瞳からは涙が零れていて
それを唇で受け止めた。
しょっぱい味がした。
ニノの手をとると、温かかった。
夢じゃないんだと思った。
俺はもう1度ニノを抱きしめて、
額に、瞳に、鼻に、頬に、そして唇に
柔らかくキスをした。
