
FRIENDs -ars短編集-
第1章 一方通行 O×N
Nサイド
目が覚めると、やっぱり腰が悲鳴を上げていて
そんな時も大野さんは「大丈夫?」とか
「腰、ごめんね…俺もフォローするから。」
とか、俺を気遣う言葉ばっかりで。
そんな大野さんの優しさに目頭が熱くなった。
朝から泣かせないでよ。
「ニノ、泣かないで…俺……」
大野さんがそう言ったから、
朝から大人2人で泣くのかって
少し情けなくなった時。
大野さんのお腹からグルルゥと音がした。
「…おなかすいた…」
眉を思いっきり下げてそう言うから、
思わず笑みがこぼれた。
大野さんはそういう人だな…
そこにいるだけで、思わず笑顔になっちゃう。
そんな人。少なくとも俺にとっては。
「もう!……ふふ…ご飯、作ろっか。」
ふにゃっと笑って頷いた大野さんの手をとって
ベッドから降りようとする。
でもやっぱり腰が痛くて
またベッドに逆戻りしてしまう。
そんな俺を見て大野さんは決意したのか
パッと立ち上がった。
「ニノ…寝てていいよ、俺が作る。」
「え、でも…」
「いいからいいから…」
そう言って寝室を出ていってしまった。
1人になった途端に
腰が急に重くなった気がしたけど、
次起きたときには腰はだいぶ楽になっていた。
ベッドから立ち上がってリビングへ向かうと、
大野さんがおはようって微笑む。
起きたら好きな人がいるって、
こんなにも心地よかったっけ…
「おはよ…」
「今ね、ちょうどご飯できたんだよ。」
そう言って最後の器をテーブルに置く。
「食べよ?」
大野さんに促されて席につくと、
そこには本当に大野さんが作ったのか
疑うくらい美味しそうな卵焼きと味噌汁。
「あったかいのがいいかな?と思ってさ。」
「…ありがと。」
一言呟いて味噌汁を飲む。
少し熱かったけど、口の中に
煮干しか何かの味がふわっと広がる。
「美味しい…」
「そっか、よかった。」
そう言ってまた微笑む。
大野さんの作った朝ご飯。
全部美味しくてあっという間に完食した。
「…ごちそうさま。美味しかった。」
「んふふ…ありがと。」
椅子から立ち上がって
俺のお皿も全部キッチンに持って行く。
「大野さん、そんなの後でいいよ。こっち。」
俺が手招きすると大野さんは少し驚いてから、
ソファに移動した俺の横に座った。
目が覚めると、やっぱり腰が悲鳴を上げていて
そんな時も大野さんは「大丈夫?」とか
「腰、ごめんね…俺もフォローするから。」
とか、俺を気遣う言葉ばっかりで。
そんな大野さんの優しさに目頭が熱くなった。
朝から泣かせないでよ。
「ニノ、泣かないで…俺……」
大野さんがそう言ったから、
朝から大人2人で泣くのかって
少し情けなくなった時。
大野さんのお腹からグルルゥと音がした。
「…おなかすいた…」
眉を思いっきり下げてそう言うから、
思わず笑みがこぼれた。
大野さんはそういう人だな…
そこにいるだけで、思わず笑顔になっちゃう。
そんな人。少なくとも俺にとっては。
「もう!……ふふ…ご飯、作ろっか。」
ふにゃっと笑って頷いた大野さんの手をとって
ベッドから降りようとする。
でもやっぱり腰が痛くて
またベッドに逆戻りしてしまう。
そんな俺を見て大野さんは決意したのか
パッと立ち上がった。
「ニノ…寝てていいよ、俺が作る。」
「え、でも…」
「いいからいいから…」
そう言って寝室を出ていってしまった。
1人になった途端に
腰が急に重くなった気がしたけど、
次起きたときには腰はだいぶ楽になっていた。
ベッドから立ち上がってリビングへ向かうと、
大野さんがおはようって微笑む。
起きたら好きな人がいるって、
こんなにも心地よかったっけ…
「おはよ…」
「今ね、ちょうどご飯できたんだよ。」
そう言って最後の器をテーブルに置く。
「食べよ?」
大野さんに促されて席につくと、
そこには本当に大野さんが作ったのか
疑うくらい美味しそうな卵焼きと味噌汁。
「あったかいのがいいかな?と思ってさ。」
「…ありがと。」
一言呟いて味噌汁を飲む。
少し熱かったけど、口の中に
煮干しか何かの味がふわっと広がる。
「美味しい…」
「そっか、よかった。」
そう言ってまた微笑む。
大野さんの作った朝ご飯。
全部美味しくてあっという間に完食した。
「…ごちそうさま。美味しかった。」
「んふふ…ありがと。」
椅子から立ち上がって
俺のお皿も全部キッチンに持って行く。
「大野さん、そんなの後でいいよ。こっち。」
俺が手招きすると大野さんは少し驚いてから、
ソファに移動した俺の横に座った。
