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FRIENDs -ars短編集-

第2章 1つの嫉妬 S×M

Mサイド


グラタンをオーブンから出して、
テーブルに2つ並べる。

その頃には、顔も身体も熱くなってきて
お腹の奥の方がムズムズする感じ。

ソファの方に歩いていくのも、
フローリングの冷たさにまで反応してしまって
息を吐かないと我慢出来ないくらいだった。


「ん…っはぁ……なに、これ…っ…」


暫くすると、エアコンの風で少しなびく髪が
耳に掠っただけで感じるくらい。

気づけば中心は勃ち上がっていて、
ズボンを押し上げていた。

そっと触ってみると、
それだけで信じられないほどの快感が走って
こんなところ翔くんに見られたらヤバイと思い
ソファの上に体育座りをして隠す。


とりあえず、熱を逃がすため息を吐く。
それでもエアコンの風に反応してしまって
ついには声まで出てしまった。


その時、ガチャと音がしてドアが開いた。

翔くんの方を見ると、まだ服を着ていなくて
上半身裸の状態。

それに息子が反応するのを感じて
急いで視線を外す。


「っ…はぁ…っん…」


このままだと我慢出来なくなるのも時間の問題だから、服を着てって催促する。

でも翔くんは上半身裸のまま俺に近づく。
1歩ずつ近づくたびに心臓がドクンと高鳴る。

大好きな翔くんが近くにいるっていうのも
1つの理由だけど、抱いてくれるんじゃないか
っていう期待も含めた高鳴りだった。


ここら辺からはもう翔くんの声も
あまり聞こえてなくて、そんな中、
急に首筋を触られて変な声が出てしまう。

翔くんは熱を計るためだって言うけど、
翔くんのことだから嘘なんだと思う。

翔くんは立ち上がってテーブルに向かう。
でも、俺の限界はすぐそこに近づいていて、
気づけば翔くんの服を掴んでいた。


「なんか、変だよっ…ぁ…しょぉくっ…
助けてっ…しょ、くんっ…っんは…」


その時突然、
視界が翔くんと天井だけで埋まった。


「っん…しょ、おくん…?」

「潤…?俺より相葉くんが好き…?
相葉くんの方がかっこいい…?」


いきなりそう言われ、
相葉くんの作戦が効いてることに気づいた。

翔くんのくせに、こんな簡単な作戦に…

そう思いながら必死に首を振った。

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