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FRIENDs -ars短編集-

第3章 イタズラ M×N

Nサイド


確かに。潤くんのご飯は美味しい。

でも今は、ご飯より潤くんが欲しかった。

てっきりそういう流れかと思っていた
自分が恥ずかしい。


ご飯を全部食べ終わって
まだ半分は残っている潤くんを置いて、
またソファに移動した。

その頃からだ。

身体が熱くて。
さっき、少しは治まったはずの奥の疼き。
また蘇ってくる。


「潤くん…熱い…」


俺は身体が熱いって言ったつもりなのに、
潤くんには暑いって意味に捉えられちゃって。

窓開ける?なんて、拗ねてて面倒くさい
俺の言うことに、優しく微笑みかけてくれる。


「いい、大丈夫…」
「でも顔赤いよ?熱?」


そう言って俺の方に近づき
手を伸ばしておでこに触れる。

少し身体が跳ね、そんな自分に驚く。


「あ、っいや、違うと思う、大丈夫っ。」
「一応ベッドで寝ときな。」


言ってすぐ、俺は抱え上げられ
寝室に連れてこられた。

ベッドに寝かされて、
全てが鋭い快感に変わっている俺に
潤くんは何かを付ける。

突然何かに覆われ目の前が暗くなり、
ビックリして動いてみる。


ガチャ


あれ…?


ガチャガチャ


…動けないっ一


腕を頭の上にやられ、
ベッドの縁にくくりつけられたのか
寝返りも打てない。

それよりもまず、動くと布団が擦れて
快感へ繋がるから動けない。


脚も固定され、大きく開いた状態。

まだ頭がついてこない。


俺、拘束されてる?

目隠しされて?


自分の今の格好を想像して死にたくなった。

その時聞こえた、俺も知っている音。


というか、さっき聞いたばっかり。

鈍い音が響く。


「ねぇ、和…?
さっき自分でしてたでしょ。

しかもみんなにバレたんだって?今日。

ダメだなぁ…お仕置きしなきゃ…」


動き回る声の主。

最後は耳元で呟かれ、
身体の奥の奥が疼く。


それより、この身体の熱さ、
ハンパじゃない。これ知ってる。




…媚薬だ。

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