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FRIENDs -ars短編集-

第3章 イタズラ M×N

Nサイド


「潤くんっ、やめてっ!
これとって!やだっ…身体熱いっ…」


媚薬だとわかって、意識し始めたからか
余計に身体が熱く感じてくる。


でも、求めてるものが来ない。


さっきから、音だけがして。
潤くんの声だけがして。


決して触ってはくれない。


「熱い…?なら、脱ごっか」


声だけでわかる。
絶対に今ニヤって笑った。

脱がそうとした潤くんの手が身体に触れる。
それだけで充分な刺激になる。


パーカーのチャックがゆっくりと下ろされ
長袖のTシャツ越しに身体を撫でられる。


Tシャツが脱がせないからか、
ハサミか何かで服を切る音がする。


「やめっ、いやっ…じゅんくっ、んんっ…」


金属の冷たさにまで反応してしまって
そんな自分が恥ずかしい。


脚を括っていたのが解かれ、
ズボンと下着を一緒に脱がされる。

そうすると再び、
脚はM字に開かされ縛られる。


見ていなくても、自分の息子が
反り勃っているのを感じる。


そんなとき、低く唸るバイブが
俺の身体をなぞり、ローションを垂らされ
蕾からナカへと侵入してくる。


「知ってる?和。
視界を遮られると、他の情報で状況を
理解しようとするから、
あらゆる感覚が敏感になるんだよ?

このまま大人しく、楽しんでてね。」

「あっ、んぁっ…っ…んやっ、あぁっ」


ナカで振動するものに、潤くんの声も
もう脳に届かなくて理解できない。

ただ与えられる感覚に、身を震わせていた。


「んんっ、っあ、ひっ…ああ、んあっ、」


身体を突き抜ける快感に、
思わず何の前触れもなく熱を吐き出した。

でもナカに収まっている玩具は
冷たく動き続けていて
イったばかりの身体には快感が大きすぎる。


「じゅんくんっ、やば、あっ、やめっ…あっ」


必死に潤くんの名前を叫ぶけど、
潤くんは反応してくれなくて。


それで今更、ここに
潤くんがいないことに気づいた。

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