テキストサイズ

FRIENDs -ars短編集-

第3章 イタズラ M×N

Nサイド


再び落とされたキスに、
涙目な潤くんの優しさを感じた。


でも、唇が離れて目を合わせると、
その目は獲物を見つけた獣の目をしていて。

俺を狙って外さないその瞳に
身体がぞくっと揺れた。


俺が潤くんに気を取られている間に、
潤くんの手はずっと下の方にずれていた。


潤くんのその厭らしい腕に。手に。指に。

身体の奥が疼いて熱い吐息が漏れる。


「っはぁ…潤くんっ…はぁ…」


いつまで経っても優しくしか
触れてくれない潤くんに怒りさえ感じていた。


でも、それを遥かに上回るのが
潤くんへの気持ち。

大好きで。愛おしくて。
胸がいっぱいになる。


愛してる。


そんな気持ちが胸を染めていた。


「潤くんっ…好き…大好きっ、ぁ…

んふっ…っ愛してる…潤くっ…」


口から溢れ出た言葉に、潤くんは手を止めた。


「…かずっ…!!…っ、それ反則…」


頬を真っ赤に染めた顔で俺にキスをおとす。


その瞬間、身体がビクンと揺れ大きな快感が襲う。

潤くんの手の中指が俺の敏感の場所を
上に向かってスーッと擦りあげる。


「かず、俺も…愛してるよ…っ大好き…」


自分の甲高い声に交じって聞こえた
潤くんの愛の言葉。

自然と、スッと耳に入ってきた。

これだけは、どれだけうるさくても
絶対聞こえる自信があるほどだ。


潤くんは突然俺のモノをガッと掴み、
上下にスライドさせた。

再び襲ってくる快感に、
身体の奥からざわざわした感覚。


「も…欲し…っ…潤くんっ…」


沸き上がってくるその感覚に
気づけばらしくないことを口走っていた。


潤くんは俺に向かって軽く微笑み
俺のモノを握っている手をスッと蕾にずらした。

身体が覚えているあの快感を味わいたくて
ヒクヒクと動いているソコに、
潤くんの長い指が添えられる。


「うん…でも、解さないとね。
じゃないと、和が苦しいから…」


俺の先走りの液を絡め、ゆっくりと
ナカへ侵入してくる。


初めの頃は異物感のあったその行為も、
今となっては快楽が訪れる合図でしかない。


クチュクチュと水音を立てながら
その長い指の先が内壁に擦れる。


「んぁっ、ふ…じゅ、んくんっ…やっ…」


動きに合わせて嬌声が漏れ出る。


潤くんがニヤリと妖笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ