
FRIENDs -ars短編集-
第1章 一方通行 O×N
Oサイド
「…なんかあった?」
楽屋のドアを開けて
すぐ耳に入ってきたのは
おはよう、ではなく
翔くんのその言葉だった。
「…別に何もないよ。」
ただ、ニノが
相葉ちゃんの名前を呼んだだけ。
本当にそれだけ。
でも、なんでかな。
ずっと胸が苦しくて、
締め付けられてるみたいに。
ふと、ニノの顔を思い出す。
『…一人にしないでよ…
…まーくん…』
思い出すのは
相葉ちゃんの名前を呼んだ時のニノ。
それだけでまた
胸がキュッと締め付けられる。
「……くん。智くん。」
翔くんの呼ぶ声でハッと顔を上げる。
「…あ…なに?」
翔くんは俺の方を見て眉を下げていた。
「なに?じゃないよ…
今自分がどんな顔してたかわかる?」
すっごく悲しそうな、傷ついたみたいな。
そんな顔してたよ。
そう言った翔くんの顔は、
もっと悲しそうな顔だった。
“傷ついたみたいな”
そう言われたとき、
ドキッって、図星を突かれたような。
「…言いたいことは、
言わないと伝わらないよ。」
翔くんの顔は真剣だったけど、
瞳の奥に悲しいって本音。
翔くんは隠してるつもりだろうけど、
俺と同じだから、わかるよ。
あれ…?
俺、なんで悲しいんだろう。
なんで傷ついてるんだろう。
「あ…」
考えたら、簡単なことだった。
…俺、ニノが好きだ。
「…なんかあった?」
楽屋のドアを開けて
すぐ耳に入ってきたのは
おはよう、ではなく
翔くんのその言葉だった。
「…別に何もないよ。」
ただ、ニノが
相葉ちゃんの名前を呼んだだけ。
本当にそれだけ。
でも、なんでかな。
ずっと胸が苦しくて、
締め付けられてるみたいに。
ふと、ニノの顔を思い出す。
『…一人にしないでよ…
…まーくん…』
思い出すのは
相葉ちゃんの名前を呼んだ時のニノ。
それだけでまた
胸がキュッと締め付けられる。
「……くん。智くん。」
翔くんの呼ぶ声でハッと顔を上げる。
「…あ…なに?」
翔くんは俺の方を見て眉を下げていた。
「なに?じゃないよ…
今自分がどんな顔してたかわかる?」
すっごく悲しそうな、傷ついたみたいな。
そんな顔してたよ。
そう言った翔くんの顔は、
もっと悲しそうな顔だった。
“傷ついたみたいな”
そう言われたとき、
ドキッって、図星を突かれたような。
「…言いたいことは、
言わないと伝わらないよ。」
翔くんの顔は真剣だったけど、
瞳の奥に悲しいって本音。
翔くんは隠してるつもりだろうけど、
俺と同じだから、わかるよ。
あれ…?
俺、なんで悲しいんだろう。
なんで傷ついてるんだろう。
「あ…」
考えたら、簡単なことだった。
…俺、ニノが好きだ。
