FRIENDs -ars短編集-
第5章 ハチミツを添えて A×N
Aサイド
「かずっ!返事して…っ…かず!」
俺は周りの目も気にせず
目一杯叫んだ。
「まさっ、っげほ…まさきっ…ん」
…ここ?
「かずっ…!」
俺はかずの声が聞こえた
気がしたドアに手をかける。
でも、鍵がかかっているのか開かない。
「まさきっ、んんっ…まさ、げほげほっ…」
「どうしたの!?かず…!?」
かずの声はどこか苦しそうで
ぬちゃぬちゃと聞こえる嫌な水音。
なにかヤな予感がする。
俺の叫ぶ声を聞きつけたスタッフの人が
こっちへ駆けつけ、なにをするのかと思えば
いきなりそのドアをバンッと蹴飛ばした。
鍵のかかったドアは開いた。
…かず…っ!?
目に入ったのは、知らないおじさんのアレを
眉を寄せ苦しそうにくわえ込むかず。
かずが口を離すと、涎が厭らしく伸びた。
「っ…げほげほっ、うぇっ…まさきっ…」
「かずっ!!」
俺は思わずかずへ駆け寄り
そいつから引き剥がして抱き締める。
「っかず!…はぁ…心配したよ…かずっ」
絶対あのおじさんには渡さないように
強くしっかりと抱き締めた。
「まさっ、っふ、っはぁ…まさきっ…」
かずは泣きじゃくり、
息継ぎをする暇もないくらい
俺の名前を呼び続けた。
そんなかずが愛おしくて、
俺も何度もかずの名前を呼ぶ。
気付けばそのおじさんは
スタッフの人がどこかへ連れて行っていて
ここには俺とかずの2人しかいなかった。
俺のTシャツにはかずの涙の跡が
くっきりとついて、
でもそんなこと気にならなかった。
「かずっ、ごめんっ…ごめんねっ、かず!」
俺はかずをもう一度引っ張り
腕に閉じ込めて謝った。
…きっと、あいつのせいだ。
あいつが別れろとか言ったんだ。
その間かずは苦しんでた。
そんなことも知らずに
フられたって泣きまくってたなんて…
でも、それと同じくらい、
あいつがかずに触れたことに腹が立っていた。
「かずっ!返事して…っ…かず!」
俺は周りの目も気にせず
目一杯叫んだ。
「まさっ、っげほ…まさきっ…ん」
…ここ?
「かずっ…!」
俺はかずの声が聞こえた
気がしたドアに手をかける。
でも、鍵がかかっているのか開かない。
「まさきっ、んんっ…まさ、げほげほっ…」
「どうしたの!?かず…!?」
かずの声はどこか苦しそうで
ぬちゃぬちゃと聞こえる嫌な水音。
なにかヤな予感がする。
俺の叫ぶ声を聞きつけたスタッフの人が
こっちへ駆けつけ、なにをするのかと思えば
いきなりそのドアをバンッと蹴飛ばした。
鍵のかかったドアは開いた。
…かず…っ!?
目に入ったのは、知らないおじさんのアレを
眉を寄せ苦しそうにくわえ込むかず。
かずが口を離すと、涎が厭らしく伸びた。
「っ…げほげほっ、うぇっ…まさきっ…」
「かずっ!!」
俺は思わずかずへ駆け寄り
そいつから引き剥がして抱き締める。
「っかず!…はぁ…心配したよ…かずっ」
絶対あのおじさんには渡さないように
強くしっかりと抱き締めた。
「まさっ、っふ、っはぁ…まさきっ…」
かずは泣きじゃくり、
息継ぎをする暇もないくらい
俺の名前を呼び続けた。
そんなかずが愛おしくて、
俺も何度もかずの名前を呼ぶ。
気付けばそのおじさんは
スタッフの人がどこかへ連れて行っていて
ここには俺とかずの2人しかいなかった。
俺のTシャツにはかずの涙の跡が
くっきりとついて、
でもそんなこと気にならなかった。
「かずっ、ごめんっ…ごめんねっ、かず!」
俺はかずをもう一度引っ張り
腕に閉じ込めて謝った。
…きっと、あいつのせいだ。
あいつが別れろとか言ったんだ。
その間かずは苦しんでた。
そんなことも知らずに
フられたって泣きまくってたなんて…
でも、それと同じくらい、
あいつがかずに触れたことに腹が立っていた。